副業物語 – 家庭教師とパチスロで稼ぐ大学生時代

大学生活になり、目標を立てる

晴れて大学生になった私に、一つの重い問題がありました。

元々家庭は裕福な方ではなく、大学は地元の国公立のみという制限がありました。

というか、考えればいくらでも方法はあったと思うんですが、小さい頃からそういう教育を受けているからか、自分が私立の大学に行くことや東京・大阪の大学に行くことは頭のなかに全くありませんでした。
選択肢が勝手に消えているんですよね。
これはある種のマインドブロックと言えるでしょう。
完全なる思考外。

奨学金は有利子だと！？

無事大学に合格して良かったんですが、学費は奨学金を借りて通うわけです。
とは言え、奨学金を借りて大学に通う学生はいくらでもいるので、特にレアな体験では無いですね。
皆さんの中にも月々奨学金を返済している方もいるでしょう。

私は高校時代の成績が悪く、大学の奨学金の無利子、有利子の判定は高校時代の内申点で決まるということに衝撃を受けました。
高校によって偏差値レベルが違うのに、内申点何点以上と一律に決めるのは馬鹿じゃないのと思うのと同時に、何だかよく分からない憤りがありましたね。
なんで奨学金から利子を取るんだよと。

利子なんて払うかばかやろう

そこで、私は大学に入学してすぐに一つの目標を立てました。

「借りた奨学金は在学中に全額返済してやる！絶対に利子なんて払わん！」

という目標です。
利子は卒業後から開始する仕組みなんですよね。

考えてみれば学生としては本末転倒な目標ですよね。
せっかく大学に受かったのにそこで勉強に力を入れず、大学生活を成り立たせるための金儲けに力を入れるんですから。
何のために大学生になっているのか。

でもまあ、世の中の多くの大学生は大学生活を無為に送っていると思いますので（笑）、こんな目標でも立てられただけ良かったかもしれません。
結果オーライ。

家庭教師でひたすら稼ぐ

普通のバイトをするのは時給が低すぎるので、はじめから除外です。

最初に自分で考えたのは、時給のいい家庭教師をたくさん受け持つという戦略です。
自力で探せば時給2,500円くらいはいけたので、地域紙の募集コーナーなどに掲載してたくさん受け持ちました。

それにより月収は10万円を超えましたが、そこで頭打ちとなりました。
時給はいいんだけど働ける時間帯は限られているので（平日18:00以降くらいですよね）、労働時間を増やせないわけです。

時給2,500円あれば月にたった80時間働くだけで月収20万円までいきますが、80時間の確保は無理でした。

普通の大学生であれば月収10万円あれば十分かもしれませんが、私の場合は奨学金の返済と、日常の生活費も自力で稼ぐ必要がありました。
月10万円では足りないわけです。

現代は情報過多

現代は情報が溢れかえり、ネットを探せばいくらでも副業情報が見つかります。
逆に情報が多すぎてその取捨選択が難しい時代ですよね。
いらない情報がガンガン入ってきます。

また、情報を持っているというアドバンテージも少ないですよね。
おいしい情報なんてネットで一瞬で拡散してしまいますから。
ただ、本当に美味しい情報は今でも簡単には広がらないとは思いますけどね。

私が大学生当時はまだネットも普及しておらず、情報の少ない時代でした。
ですので、副業情報をネットで探すという意識は最初は無かったですねー。

昔からずっと気になっていたこと

私には一つ昔から気になっていることがありました。
というより、「これで稼いでやる！」という信念があったと言っても良いと思います。

それが「パチスロ」です。

パチスロで稼ぐ意識は中学生の頃から

親がパチンコを打つ人だったので、パチンコの存在は小さい頃から知っていました。
ゲーマーである私はパチンコという存在に興味が強かったので、テレビでそんな番組がやっていると食い入って見ていましたね。

私が中学生の頃、レンタルビデオで「パチスロ攻略」みたいな怪しげなビデオを父親が借りてきて、私も一緒に見ていました。
今思い出すと良くある胡散臭い「◯◯直撃打法」みたいなものではなく、結構正統派な内容のビデオでしたね。
「リーチ目」とか「目押し」という内容が語られていました。

また、目押しの練習として、回っているリールの映像が流れ、ビデオの一時停止機能を使って目押しの練習をして下さいなんて内容もありました。
父親は全くできませんでしたが、ゲーマーである私は直ぐに狙って止められるようになりました。

当然一時停止ボタンを押した瞬間と停止画面にはズレがあるんですが、そのズレを計算して７を止めるなんてのはゲーマーには簡単なことです。

中学の頃にこんな体験をしていたので、

「パチスロで稼げそうだな」
「大人になったら絶対にパチスロで稼ごう」

みたいなことを考えていました。

パチスロ知らない人は読み飛ばし推奨

一つ大きな勘違いがあったのは、リーチ目の存在です。
ここはパチスロを知らない人は分からないと思うので読み飛ばして下さい。

このビデオの影響なのか、私はリーチ目というものを目押しでビシッと止めるとボーナスフラグが発生し、その後７を目押ししてボーナスが始まるのだと思っていました。
普通の人はリーチ目を目押しできず適当に押しているからたまにしかボーナスが発生せず、それがゲーム性になっていると考えました。

なので、リーチ目さえ目押しできれば勝てるんじゃないかと妄想を膨らませていたわけです。

ゲーマーなので恐らく練習すればリーチ目だろうとなんだろうと目押しできるだろう。
そうすればガンガン勝てそうだなと考えていたわけですね。
なかなか面白い妄想ですよね。

やんちゃな幼なじみの存在

もう一つ、パチスロが勝てると信じる根拠として、幼なじみでヤンチャで大人びた子がいたんですが、その彼が中学時代からパチンコ、パチスロで儲けているという情報がありました。
彼は中学時代からその儲けたお金で風◯に通うような子でしたので流石に徐々に疎遠になってしまったんですが（笑）、◯俗に通っていることからも儲けているのは確かなんだろうと思っていました。

テレビやビデオから推測したパチスロの理屈、幼なじみの存在から、「パチスロは極めれば勝てる。いずれやってやる」という思いはずっとありました。

意外に慎重派なんです

しかし、私はこう見えて結構慎重派ですので、いきなり一人でパチンコ屋に行って適当に打って勝てるとは思っていませんでした。
もちろん連れと一度は行ってみてパチンコを打ったんですが、分からないことが多すぎて怖かったので、これは勉強しないと無理だなと思いました。

誰か一人詳しい人を見つけ（幼なじみは金銭トラブルの噂が絶えないのでダメ）、その人から吸収することを考えていました。

パチスロで勝っている人間を発見！

そんなことを考えながら大学生活を送っていたところ、ようやく同じ学部内に「パチスロで勝っている」という人間を見つけることができました。

次回、とうとうパチスロデビューです。