物欲がない僕がお金を持ちたかったのは、時間と選択権が欲しかったから
公開日:
30代セミリタイアブログ
この界隈特有なのか世の中全体なのかは分かりませんが、なんだかんだお金の話題は多いです。
でも、改めて考えてみると、みんななぜそんなにお金が必要なのでしょうか?
モノよりコト消費の時代、インターネットをはじめとした安価な娯楽が増えた今、本業+副業までして必死になってお金を稼ぐ意味とは?
老後問題が不安だからでしょうか?
他人のことは分かりませんが、僕自身はやっぱり「早めに大きなお金を持ちたいな」とずっと考えて行動してきました。
その結果、現在はまとまった資産を持つことができセミリタイア生活に突入したわけです。
リアルな僕を知っている人はよく分かると思いますが、僕は物欲がほとんどありません。
正直、消費意欲がないんです。
でも、やっぱり欲しかった。
今回はその理由について、2,000文字程度でサラッと書いてみたいと思います。
こういう話って実際に持ってない人が書くと「すっぱいぶどう理論、乙」になりがちなので、持っている人のリアリティを書くのはそれなりに意味があると信じて書いています。
お金が必要な2つの理由を説明
最初に結論ですが、物欲がない僕がお金を稼ぎたかった理由は大きく言えば以下の2つです。
・とにかく時間が欲しかった
・コスパ重視で判断する自分がいやだった
簡単に説明します。
とにかく時間が欲しかった
すごく子供っぽいことを書きますが、24歳で社会人になったときにかなり衝撃を受けたんですね。
「ああ、これから普通に考えれば60歳?65歳?まで週5日9時~18時まで拘束される生活を40年くらい続けるんだなー」
ということに(現実は残業とかあってもうちょい過酷です)。
もちろん学生時代からそんなことは分かっていたし、だからこそ無理やり留年してまで学生生活を楽しんでいたんだけど、いざ始めるとその怖さを実感します。
これはやべーぞっていう。
当時の日記(運営していたテキストサイト)にも、全く同じ一文が書いてありますw
その後1年半で会社をやめて独立してみたり、もう一度サラリーマンとして終電までバリバリ働いたりしてきましたが、この感覚はやっぱりあまり変わらなかったです。
厳密に言えば仕事時間が嫌なのではなく拘束時間が嫌、みたいなのが強い。
だから前職で休みの日にも会社携帯を持ち歩いて電話がかかってきたら出て対応しなくちゃいけないのが本当に強いストレスだった。
なので、これは5年前に独立して軌道に乗ったときには解決したんですが、これを生涯続けるには単純にお金が必要だよね、ということです。
お金は持て余すけど時間は持て余さない
今現在、お金は大して使いみちがありませんが時間は全く持て余していません。
僕個人としては、やっぱりお金よりも時間が貴重なのです。
多方面に興味が出て何でもある程度まで極めたいタイプの人間なので、時間さえあれば人生を楽しむことができます。
もちろん、家族がいればそれだけで時間はたくさん消費します。
というか、その消費自体が楽しい。その消費自体が人生の本質。
そういう時間を買うためにはお金が必要なのです。
よく、時短のための家電(洗濯乾燥機、食洗機、ルンバ)なんかを紹介しているのを見ますが、そもそも論として、前述した「お金のために働く拘束時間」が一番大きいのです。
その拘束時間を解決してくれるのは、家電ではなくお金ですよ。
「お金のためだけに働く時間を0にできる」
というのは、なかなか強い権利。
こういう状態になれば自分の興味に重ね合わせた仕事だけを選ぶことができるので、仕事が楽しくなるのは当然です。
コスパ重視で判断する自分がいやだった
1つ目の理由が「時間の拘束」を嫌っているとすれば、2つ目の理由は「自分自身の性質」を嫌っていると言えますw
元々どちらかと言えばお金のあまりない家で育ちましたし、ガチガチの確率論・期待値の人間なので、やはりコスパ厨になりがちなタイプなのです。
わかりやすく言えばケチということ。
僕の場合は昔からこの感覚が嫌いでした。
もちろんこの感覚があったおかげで僕自身は生涯でお金に困ったことがほとんどありませんので、ある意味感謝はしています。
奨学金は学生時代のうちに意地で返済していますし、貯金がない時代みたいなものがほぼありません。
お金に苦労しないのは無駄な浪費をせずに頭を使って計画的に稼ぐ・貯める力が備わっていたからです。
ただ、コスパ重視だとどうしても外からの力に選択を委ねられる機会が多くなってしまい、それに腹立たしさを感じていたんだと思います。
「なんでコスパなんかに自分の選択権を奪われなきゃあかんねん!!!!」みたいな。
全ての選択権が割引サービスに奪われる
特に、最近はポイントや還元などを含めてこの手のサービスが多いでしょう。
コスパを重視するとすれば、普段の消費の多くはこういう外からの力にどんどん決められてしまいます。
「今日は本当は◯◯を食べたいけど、こっちが20%オフだからこっちにしておくか」みたいな。
もちろん、それ自体を楽しめる、楽しんでいる人はそれでいいんですよ。
もしくは、楽しくは無いけど今は節約しなくちゃいけない期間という人はそれをやるべきです。
でも、本来の人間の選択の自由からどんどん遠ざかっていく感じがするんですよね。
他人・他社の戦略にいちいち踊らされるというか。
コスパを追い求めることは別に正義でもなんでもないわけですよ。
きついことを言うと、今の世の中はこういう「自称情強」の情弱みたいな人が増えすぎていると思うんです。
「得するのになんでやってないのー?www情弱乙www」みたいな。
いやいや、「それを選ばない自由があることを知らないの?」っていう。
個人的には、どれを選ぶのか、そしていくら払うのかを自分の感覚で決めたいのです。
良いと思うものにはたくさんお金を払いたい。
それが無駄に10%オフとかになっていることに意味を感じません。
過度な節約志向は社会にとって害悪
以前の記事にも書いたんですが、節約志向が持て囃され過ぎでそれがデフレを生み出している元凶でしょう。
消費というのは相手にとっての売上なので、良い消費は社会にとってプラスになることを意識したいです。
少なくとも、消費にメリハリをつけるのは重要だと思います。
使うときはコスパを気にせず使うということですね。
稼ぐセンスも磨かなきゃいけませんが、消費のセンスも磨いていきましょう。
早めに原資を持ちたかった理由
以上の2つの理由でお金を持ちたかったわけですが、この感覚もそれなりに共感してもらえると思うんだけどどうでしょう?
ちょっと自分の感覚が受け入れられると信じすぎ?(笑
これを読んだ方がどう考えるかは分かりませんが、もしも共感があるのならやはりなるべく早いうちにそれなりの原資を作っておくことは重要です。
僕の感覚論になっちゃいますが、似たような感覚を持ちつつ原資を持つことの重要性がいまいち掴めていない人は多いような気がしています。
仮想通貨バブルのときに降りられなかった人が多かったのはこれが原因なのではないかと。
僕の場合、投資が好きでずっと経験と知識を蓄えているので、「原資さえあればなんとかできる方法」をこれまで20年間でたくさん学んでいた、そのリアリティがあったのが大きいと思っています。
その辺については、また次回以降書いてみたいと思います。
これで3,000文字弱。やっぱりちょっと長くなる。
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