子供をスポーツ選手に育てる。親子二代で全国区の選手になった育て方とは
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子育て
親子二代でスポーツ選手を目指す
昨今、ジュニアアスリートの活躍が目覚ましいですね!
フィギアスケートの宇野昌磨くんや本田真凜ちゃん、卓球の平野美宇さん、水泳の池江璃花子さんなど若手の選手をテレビでみる機会が多くなりました。
その影響もあるのか、
「我が子をスポーツ選手として育てたい!」
という親御さんが増えているように感じます。
私は、元スキー選手で国体やワールドカップなど世界を転戦していました。
オリンピックには出場できませんでしたが…。無念…。
あの頃は毎日が戦闘モードで燃えていました。
そんな私も結婚して親になり、気付いたら娘は中学生になりました。
そして、娘はあるスポーツで特待生として、4月から某有名中学校に通うことになりました。
親としても正直びっくりです!
実は私は、娘に自分の夢を託すつもりは全くありませんでした。
だって、あんなにハードな世界に我が子をなんて考えるだけで、娘には無理だろうと想像してしまいますから…。
なぜなら、娘は幼い頃ポッチャリ体型でダイエットのためにスポーツを始めただけなんです(笑
それが、気付いたら娘はそのスポーツに興味を持ち、小学生で全国区の選手になりました。
私がやっていたスキーではなく、別のスポーツです。
今回は、偶然にも親子二代でスポーツ選手を目指すことになった私が、「子どもをスポーツ選手に育てるために親が大切にすること」について具体例を踏まえて書いてみたいと思います。
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一番重要なことは、当たり前のこと
いきなり結論ですが、私が実際にスポーツに打ち込んだ経験、子どもをスポーツ選手として育てている経験を踏まえて一番重要だと感じることは・・・
「とにかく、そのスポーツを大好きにさせること」
すごく普通で当たり前のことですよね!
ただ、やっぱりここなんですよ!ここを外したらうまくいきません。
あとは、ちょっとしたエッセンスを付け加えるだけ!
それでは、順番に説明していきますね!
そのスポーツを大好きにさせる
最初に何かのスポーツを始める頃は、子どもが楽しそうに取り組んでいるのを見て、親としても嬉しくなり、何となく「みんなと仲良く楽しんでくれればいいなぁ」と思っている親御さんが多いと思います。
しかし、しばらくそのスポーツを続けている中で、成績が出てきたり、指導者から「この子は将来が楽しみ」と声を掛けてもらえると、親としては力が入ってきます!
子ども自身に、少しずつ実力がついてきた頃に陥りやすいのが・・・
親の意見をこじつけて、子どもにプレッシャーを掛けすぎてしまうこと!
結果、自信をなくし、そのスポーツが嫌いになり辞めてしまう子がとても多くいるんですよね。
実際に娘の周りの友人達にも何人もその様な子達がいました。
同時に、その様になってしまった親御さんの苦悩や涙をたくさん見ました。
子どもがそのスポーツを嫌いになってしまったら元も子もありません。
とにかく、そのスポーツを大好きにさせる事が重要です。
大好きを継続させることが重要です。
好きで好きでたまらなければ、「練習をやりなさい!」と言わなくても勝手に自分でやるようになります。
子どもに「遊びなさい!」と言わなくても遊ぶように、それが本当に楽しいと思えることならば、何も言わなくてもやり始めます!
逆に、そこまでそのスポーツが好きではなく、親の期待に応えるためだけにやっているのならば、自ら練習をしないです。
中学生や高校生になり優秀な指導者の下でスポーツ教育を学ぶときには、必ずそこには厳しさがあります。
おそらく、たくさん怒られる事もあるでしょう。
そして、毎日そのスポーツと向き合うことになるのです。
厳しい練習を毎日毎日続けるという事は、好きじゃないと続けられないのです。
まずは、そのスポーツを子ども自身が「大好きになる!」ということを考えてみてください!
方法は子供の性格によって変わるので、まずは親がそこを一番に考えることが重要です。
エッセンス① ~時間の使い方~
娘がそのスポーツに熱中し始めて1年間くらい経った頃から、時間の使い方を伝えるようになりました。
この取り組みを友人に話したら、「それ面白い!娘さんが何も言わなくても練習する意味がわかった!」と言われたので皆さんにもお伝えしたいと思います。
子どもの生活は、学校を中心とした生活になります。
学校、宿題、友人と遊ぶ時間、食事、お風呂などなど。
その中で、自主練習の時間を確保しようと思うと、割と難しいんですよね。
もちろん、友達と遊ぶ時間を自主練に当てればいいのですが、友達との関係も大切にして欲しいですし、子どもから遊ぶという行為を取り上げるのは、あまりにも可哀想ですよね。。。
そんな事を考えて、子どもの時間割シートを作ってみました!(小学校3年生の時)
それが、こちら。
あらかじめ、学校の時間と寝る時間は記入しておいて、空いた時間帯をどのように使うかを自由に考えさせました。
まずは、mustでやらなくてはいけないことから記入!↓
起きてからボーッとする時間も、おやつの時間もしっかり入っていました!笑
宿題、遊び、自主練、TVなどの時間を埋め込んだのが↓(小学校3年生の時)
もちろん、時間割通りにうまく行くはずはありませんでした。
学校以外の生活の中で、宿題、勉強、遊び、TV、自主練をしていたら、「案外時間がない!」と、子どもながらに焦っていたのが印象的でした。
毎年毎年、生活が変化する度にこのシートを書き直していました。
小学校6年生の時は、こうなっていました。↓
【パターン①~塾がある編~】
【パターン②~ナイター練習がある編~】
小学校3年生から6年生にかけて、娘の中でやりたいことの優先する順位が変わってきているのがわかりました。
まぁ、宿題や勉強はやりたいことではなかったと思いますが、成績が下がるのは絶対に嫌だったようです。
勉強と練習で時間割がいっぱいになってしまっていますが、この中でも、娘なりに時間の使い方を工夫して15分でも友達と遊んでいました!
子どもってすごいですよね!笑
練習時間をどのように作るかを理解させたかっただけなのですが、副産物として宿題や勉強を親が何も声を掛けなくてもやるようになりました。
しかも、リビングでテレビを消して、すごいスピードでカリカリと!
短い時間の中で集中してやる!ということを勝手に覚えていった感じです。
エッセンス② ~言語化させる~
試合結果や練習内容などをノートに書いたりしていますよね!
反省点や今後に活かしたいことなど、様々なことを書いていると思います。
所詮、小学生の書くノートは、ザックリしています。
どの子のノートを見ても、ほぼ同じようなことが書かれています。
・1つ1つの練習で、どのような感覚を得られたのか?
・指導者に褒められて、良い感覚だったと感じた時には、今までと何が違っていたのか?
・試合中の場面場面で、何を感じ、何を考えていたのか?
思い出せる限り全てのことを、事細かに書いているでしょうか?
ほとんどの子ども達が書けていないと思います。
これは、私が現役選手だった頃にも必ずやっていたことなのですが、自分の言葉で細かくその時の状態をノートに書き留めておく!ということです。
綺麗に書こうとするのではなく、書いた内容が自分でわかれば良いのです。
おそらく、指導者がそのノートを見れば理解できると思いますが、他の人が読んだら意味不明なくらいだと思います。笑
大人は、頭の中で色々考えながらやっているので細かく書けるのですが、小学生の子ども一人では、色々なことを想像することが出来ないので細かく書こうと思っても書けないと思います。
「1つ1つを言語化させてノートに書く」ということを娘にも実行していました。
娘の横に座り、「この時はどんな感覚だったの?お母さんにも教えて?」と、時折、ジェスチャーを混ぜながら教えてもらいます。
そのジェスチャーから1つずつ細かく言葉にしていきました。
細かく言語化させることによって、体でも頭でもしっかりと理解でき、子ども自身も納得しながら覚えることができます。
また、プレー中、調子が悪くなっても、何が悪いかがわかるようになります。
ある程度の経験を積んだ成熟した選手になると、自分自身が今どうなっているかを自己分析し修正することができるようになってきます。
でも、経験の浅い選手はまだそれができません…。
しかし、日々細かく言語化し、頭と体で理解するトレーニングを幼い頃から積むことによって、小学生のうちからでも、自己分析し即座に修正する力を身に付けることができるようになりました。
実際に子どもに寄り添ってこの様な取り組みをしてみて気付いたのですが、子どもが理解できる言葉にするって、案外難しいんです。
子どもには子どもなりの感覚があるので、大人の言葉をこじつけても、本当の意味で理解できません。
子どもが感じた感覚のままの言葉に表現させることが大切なんだと思います。
親にもかなりの根気が必要ですね。
案外やってしまう大人の言動
当たり前だと思っていることでも、案外、家庭内でやってしまっていることが多いのが、
・我が子がもの凄い勢いで指導者に怒られると、ついつい家庭内で指導者のことを悪く言ってしまう
・チームメイトのプレーをけなしてしまう
・技術指導をしてしまう
細かいことですが、指導者に対しての疑問が出てきたり、チームメイトへの不満があったりなど、様々なことが日々あると思います。
夫婦間で話し合うのは良いのですが、子どもの前では絶対に口にしない方が良いことだと思います。
指導者と子どもの間の信頼関係がなくなってしまえば、素直に聞くことができなくなってしまうので、成長が遅くなります。
チームメイトに関しても、試合中に誰かがミスをしてしまいその試合に負けたら、その子のせいにしてしまいます。
そして、ついついやりがちなのが、素人の技術指導です。
指導者と同じことを教えているつもりでも、言い方が違えば、子どもにとっては新しいことだととらえてしまいます。
何を信じてやればいいのかがわからなくなり、結果として成長スピードが遅くなる・・・というのはよくあることです。
指導者の教えてくれたことを、ダイレクトに素直に捕らえ、少しでも多くのことを吸収できるように家庭でも気を配ってあげることは必要になりますね!
ちょっとした、当たり前のことですが思い当たる節のある方は、ぜひ見直してみてください!
まとめ
特別なことをしている訳ではありません。
ただ、そのスポーツを純粋に大好きになり楽しめるようにと心掛けていただけです。
いつ親元を離してもいいようにと、小学生の時から料理や洗濯などは教えていましたが。笑
ただ、時間だけは大切にして欲しいと思い、時間の使い方は良く話していました。
なぜなら、みんな同じ時間しか与えられていない中で、どのように過ごすかで大きく変わってくるからです。
たった一瞬のことでも、それが何日も続けば長い時間になります。
あの時にこうしておけば良かった…。と後悔しないような時間の使い方をして欲しいと思っています!
親が一番考えないといけないことは、我が子を何としてもやる気にさせることです。
この方法を必死で考えてください!
子ども一人一人性格は違います。
子どもの性格を一番理解している親だからこそ、我が子に合った『やる気スイッチ』がわかるはずです。
親も子どもと一緒にどれだけでも泣いて、たくさん笑って楽しみ、何度も失敗を繰り返しながら、子どもと一緒に成長していってください。
そして、親にとっても、子どもにとっても一度しかない人生をおもいっきり楽しみながら過ごしてください!
皆さんの夢が現実になりますように♪
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