セミリタイアに向いている人、向いていない人。「自由」に苦痛を感じるか
公開日:
30代セミリタイアブログ
セミリタイアは誰もが目指すべきものではないって!?
「セミリタイアに向いている人、向いていない人がいる」という動画がTLに流れてきましたのでそれについて言及いてみたいと思います。
動画はこちら。
どこの誰かは存じませんが、言いたいことはとてもよく分かります。
向いていない人、確かにいるよね
これに近い話で、
「セミリタイアしてもすぐにやることが無くなって人生クソつまらなくなるよ」
みたいなのがTLにたまに流れてきます。
つい先日、知人とこのことについて話していたんですが、結論としては、
「自分達は全くそうならないよねw」
という話。
結局、これこそが向いてる人、向いていない人ということだと思います。
受け身の人にはつらい
ではそれがどこで分かれてしまうのか?
無限の時間を与えられたら暇を持て余すという人は、おそらくですが物事に対して受動的なんだと思います。
多分、うちの嫁もこのタイプ。
良い悪いではなく人間の性質の問題でしょう。
保守的で与えられたことは真面目にこなすけど、いざ自由を与えられると特にやることがなく困ってしまう。
社会と繋がって周囲の期待に応えているほうが楽しめるタイプということですね。
なので、こういう人からすれば自由というのはある意味で苦痛になってしまうわけです。
実際、「自由が苦痛」というのは探してみると意外とよくあることで。
例えば、「オフィスで仕事しても自宅で仕事してもOK」という会社があったとします。
一見素晴らしい待遇のように感じますが、いざやってみるとこれを苦痛と感じる人は結構多いのです。
なぜなら、ほぼ毎朝「今日は自宅勤務にするか、会社に行くか?」という2択を自分で決めなくてはならないから。
選択というのは脳のキャパを使う作業なので、一日の中で人間ができる選択回数には上限があると言う人もいます(これも個人差大きいと思うけど)
なので、否応なしにオフィス勤務だったほうが何も考えなくて済むので楽と感じる人は結構いるわけですね。
いざその状況になって、初めて自分がそちら側だったことに気付く人もいるかも知れません。
自分で組み立てる人には楽しい
一方、能動的に自分で自分の行動を組み立てられる人は自由を満喫できます。
さっきも書きましたが、これはもう生まれながらの性質の問題だと思うんです。
僕の場合、一言で言えば「知的好奇心」が全てです。
これだけでずっと楽しんでいける。
自分が一生のうちで経験できる、知れることは、世の中の全知識の中で0.1%にも満たないはずです。
これは別に高尚な話ではなく、俗的な知的好奇心だってたくさんあるわけでしょう。
僕はどちらかと言えばそっちに寄ってますよw
「品のある下ネタを極めたい!」とかね。
僕の場合のセミリタイアの楽しみ方実例
実際の事例を挙げてみると、Twitterを見ている人はご存知の通り僕はここ一年は100名城巡りをしています。
【日本100名城&続100名城その39 備中松山城】
岡山県高梁市の城。
現存12天守の一つ。
山城でここまで登るのが結構きつい。
天守は小ぶりな感じだけど、内部はやっぱり歴史を感じる。
ドラクエウォークのランドマークにもなっていて、登るのがきついからおみやげは多分レアなはず。 pic.twitter.com/74RIMU0uRN— web軍師@新しいセミリタイア (@webgunshi48) September 29, 2019
最近はたまに「城好きの人ですよね?」と聞かれることがありますが、僕はもともと城に興味なんて全くないのです。
城巡りを始めた理由としては、
・息子が高速道路に興味を持ち、その後地理への興味に繋がり、各県の道路地図を買い与えて強い興味を示した。また、別の機会でお城にも多少興味を示したので、息子の地理教育、その後の歴史教育に繋げやすいよう城巡りをやろうと閃いた
・僕自身も日本の歴史には興味が湧いているタイミングであり、なおかつコンプリートキャラなので、今なら知的好奇心で城巡りを楽しめそうだと思った。年齢的にようやくそういうものに興味が出てきた
・嫁は元々旅行好き、お出かけ好きで、世界遺産や名所に対する知的好奇心は持っているので乗り気だった
というものです。
家族3人の方向性が一致(娘は当時まだ1歳なんで発言権なし)。
選択の優先順位としては、
1位.子供の教育(本で見るだけなのと実際に現場に行って見るのではやっぱり記憶や知識の広がり方が全然違う。経験を増やしてあげたい)
2位.家族としての旅行、体験、楽しみ、思い出づくり
3位.自分の知的好奇心、コンプリート意欲も満たせる
みたいな感じ。
一人で行ってもあまり意味がないわけですね。
で、現状100名城&続100名城の合計200城のうち、行けたのは60城程度。
全部は行けないとしても、あと1年くらいはこれを軸に家族旅行をすると思います。
そう考えると、一つの事象を楽しむだけで2年も使っちゃうわけですよ。
こんなのをあと10コ楽しんだとしたら20年経過しちゃうわけですよ?
どこに暇があるのさ?という話。
僕の他のセミリタイア案件の実例
他の事例では、最近息子と一緒にピアノを習い始めました。
昔からやりたかったけどやれなかったことリストの一つ。
こういうものに時間を使えるのはまさにセミリタイアですよね。
過去のゲーム曲を両手で弾きたいし、ちょっと前までドラムをやっていたので一人セッション動画とか作りたいし、もっと言えば作曲とかできるレベルまで行ければ最高。
社歌を作るぞ社歌を。
これも現実としては息子教育に付き合ってる側面も大きいですね。
せっかくだからそれに乗っかった感じ。
改めて考えてみると、僕の場合は知的好奇心以上に動画の方が言っていた条件である「家族」が一番大きいのかもしれません。
以前に書いたセミリタイア4条件に「家族」を入れたのは、僕の中では必然だったわけです。
小学生以上の子供がいる人は共感してくれると思いますが、ぶっちゃけ子供がいたら時間なんていくらあっても足りない。
一緒にやりたいこと、やってあげたいことは無限に出てきます。
暇という感覚がない。
最近は漢検5級まで終わったので、おろそかになっていた算数教育を二人三脚で日々頑張っているところです。
で、余った時間で自分の知的好奇心、経験しておきたいを満たしていく。
セミリタイアしていても、これの時間を捻出するのは意外と大変ですよ。
ちなみに子育てをしていて改めて感じたことですが、知的好奇心みたいなものはもう生まれつきのもので、後からどうにかならないと思います。
子供によって幼児期レベルで動きが全然違う。
その他色んな性質も生まれつきで決まってしまっているものは多いと思いますね。
独身セミリタイアはあまりオススメできない
もし僕が独身セミリタイアだったらどうなっていたのか考えてみると。
おそらく独身でもあまり暇をしないタイプですが、やっぱりしょうもない感じにはなりがちだと思いますね。
いわゆる酒、女、ギャンブル、昼夜逆転みたいなね。
一人では社会性を保てないので精神のバランスを崩す可能性はありそう。
あと、僕だって全ての自由を楽しめるわけではなく、苦手な分野の自由は苦痛に感じますよ。
例えば、高校選びのときに「制服じゃなく私服でOK」みたいな高校があったんですが、「毎日私服考えるの辛すぎ!」と思ってその高校は選択肢から除外しました。
なので、その人の中でも分野によって分かれるんだと思います。
完全リタイアもあまりオススメできない
これは新しいセミリタイア論に書いていますが、僕は完全リタイアもあまりオススメしていません。
というか、今の時代、それをする必要性がないというかね。
やりたいことと仕事は重ね合わせやすいですし、一人で趣味レベルでやっていくよりも仕事に近づけたほうが刺激になりやすく。
例えば、「大喜利の力!」は自分の中ではそういう位置付けでやっております。
趣味の域を超えていきたい。
セミリタイアは必要ないのかもしれない
セミリタイアを目指す前に、自分がどちらの人間なのか、どんな人間なのかよく考えるべきかもしれません。
もしかするとセミリタイアなんて必要なくて、現状をちょっと変化させればそれだけで幸せなのかもしれないですよ。
セミリタイアという言葉に惑わされず、自分が楽しめる形を探してみるといいと思います。
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