有給取れない。休日出勤当たり前。残業地獄から抜け出して大逆転した話
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転職・就職・キャリア
ブラック企業で消耗していた日々
今から4年前、私は典型的なブラック企業で日々消耗していました。
世の中の多くの会社は多かれ少なかれブラック要素を持っていると思いますが、うちの会社は結構レベルが高かったと思います。
有給休暇が取れない、サービス残業、サービス休日出勤は当たり前。
社内には「有給残」ならぬ「公休残」という言葉が蔓延し、その公休残が馬鹿みたいに溜まっていって全く消化できないという会社でした。
多い人は、年間で公休残が50日程度は溜まっていましたw
実質、週休1日の会社ですね。
何がブラックかと言えば、その現実に対して社員が特に何も感じていない、当たり前になっていること。
「おいおい、◯◯さん公休残が20日しかないじゃん。サボってんなーw」
上司からこんな冗談が飛び交うような職場でしたw
かなり大きく変わった人生
そんな職場を退職して3年半、私の労働環境は劇的に変わりました。
今の状況をそのままお伝えすると、正直胡散臭すぎて誰も信じてくれないくらい変わりました。
自分で言うのもなんですが、流石にレアケースだと思います。
結果だけ先に書いておくと、私の場合は「独立」を選びました。
それにたまたま成功してしまったということです。
ギャンブルに勝ったという感じ。
なので、現在は労働時間を自分でコントロールできますし、収入も劇的に増えました。
毎日家族と夜ご飯を一緒に食べれるようになりましたし、子供の授業参観とかも気軽に出席できます。
振り返ると、たった4年前のことなのにあの頃のあの現実は何だったんだろう?と思います。
何を考えてあの日々を過ごしていたのか。。。
現在は法人の代表取締役という立場ですので、役員報酬は自分の裁量次第です。
ぶっちゃけて言うと、年収は「住宅ローン控除がギリギリ使えるくらい」です。
興味があればググってみてください。
ちょっとの勇気で色々変わることもある
私は誰もが独立して勝負すべき、とは全く思っていません。
やっぱりリスクはありますからね。
自分はたまたま運良く勝ったという認識。
ただ、日々の仕事に追われて、ブラック環境の中で思考停止するのは危険だと思うんです。
ちょっと勇気を持って行動すれば人生を変えられる可能性があるのに、毎日に追われてそのタイミングを見失い続けるのは勿体無い。
この記事では一つの事例として、私が何を考えてブラック環境で働き続けていたのか、どんなタイミングで脱出したのか、その後どんな道を歩んだのかを振り返ってみます。
私の場合はちょっとの勇気で人生が大きく変わってしまったので、現在ブラック環境で苦しんでいる人に勇気を持ってもらえれば嬉しいです。
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ブラック環境からの退職を決意した瞬間
「あーもういいっすいいっす。退職します。独立することにします」
上司にしょうもないことで激詰めされ、私はほとんど売り言葉に買い言葉で退職を伝えました。
3年間勤めた会社でしたが先行きに不安を感じていたこともあり、心の中では何となく退職タイミングを図っていました。
同時に、独立することを考えていました。
この会社を退職することがあれば、そのときは独立しようと入社時から考えていたからです。
くだらない激詰めがあったことで、そのタイミングを後押ししてもらった感じですw
今から振り返ると、あのきっかけがなかったら今頃自分の人生はどうなっていたんだろうとゾッとします。
違うルートでも結局は今と近い現実になっていたのか、それは誰にも分かりません。
とりあえず、今となってはきっかけをくれた上司には感謝しています。
皮肉ではなくホントに。
私が働いていた会社の環境
冒頭でも書きましたが、前職の会社はなかなかのブラックっぷりでした。
有給休暇とかサービス残業とかそういうレベルではないんです。
「結局、今月は2日しか休みがなかったなー」
そんなことを言ってる社員がゴロゴロいました。
独身者はいいけど、子持ちにはなかなかきつい環境でしたね。
私もこういう会社に入社する以上、仕事に対する前向きさ、ガリガリやって結果出してやるぜ!みたいな気持ちはそれなりに強いタイプです。
入社前からある程度は体育会系色の強い会社だと分かっていたわけで。
儲かっている会社だったので、バッチリ結果出して年収上げたいなーと思っていました。
もちろん、転職で入社した時点で嫁も子供もいましたので、私は出来る限り休んでいましたけどね。
それなりにバランス取ってやっていました。
きついのは自由が圧倒的に制限されること
では何がきつかったというと、突然の部署異動が厳しかったですねー。
別に何かしでかしたわけではないんですが、上層部の思いつきジョブローテーションで仕事内容が大きく変わりました。
新しい仕事も基本的には前向きに楽しめるタイプですが、その職種の責任上、休みが休みでなくなってしまいました。
簡単に言うと、休みの日でもいざという時は電話対応しないといけないし、トラブルが大きければ現場に行く必要もあるって感じです。
まあ、そんな仕事世の中にたくさんあるとは思いますが、個人的にはこれが本当にきつかった。
休みなのに、心が全然オフになれないんです。
いつかかってくるか分からない会社用携帯が本当に嫌だった。強いストレス。
というか、休みの日に普通に2、3本はコンスタントにかかってきますからね。
家族と外食していても、公園で子供と遊んでいても、子供を寝かしつけているときさえ無慈悲にかかってくる電話。
これを書いているだけで当時を思い出して胃がキリキリしいてきました(笑
ただでさえ休みが減って家族との時間が取れないし、土日仕事が増えて共働きの嫁さんとはすれ違いになるし、ようやく家族との時間を作れたと思ったら会社用携帯がバンバン鳴る。。。
さすがにノイローゼ気味になってきましたねw
最後のほうはもう携帯電話を放置して責任放棄してました。心の安定のために。
人間、自由が制限されることってきついんですよね。
そんなのが半年くらい続いたとき、「こりゃ無理だぜ」って思い始めました。
ちなみに、その後独立したあとは30連勤とか平気でしていたので、労働時間自体がつらいわけじゃないんですよね。
自分でコントロールできないのがとにかくストレス。
会社の中で解決できることはほとんどない
ただ、当時は34歳。そう簡単に会社はポンと辞められません。
家族のためと考えて、自分を殺し、自分が犠牲になればいいと考え、とりあえず毎日を頑張ってこなしていました。
多くのブラックで働いている人は、結局のところ何かのために頑張っている、ギリギリ持ちこたえている、自分が犠牲になっていると思います。
当然ながら社内でその状況を改善するような働きかけはしました。
まずはそこですよね。
しかし、多くの場合、その会社の中で解決できることはほとんどないと思います。
よほど大企業であれば再度の部署異動を願い出て問題が解決するかもしれませんが、普通の会社ではそんな裁量ないですよね。
あと、ブラック企業問題でめちゃくちゃな労働環境のとき、
「いや、さっさと労基署行けよ!」
みたいな意見は出がちですが、これは当事者になれば分かりますが労基署なんてなかなか行けません。
その会社の中で頑張っていこう、何とかしようと思っていたら労基署なんて行けるわけがないんです。
もし行くとしたら、退職を覚悟したタイミングですよね。
でも、退職を覚悟したらその会社の労働環境の酷さを自分が改善するためにエネルギーを使うことに意味はなく、それよりも自分の人生のほうにエネルギーを使いたい。
こうしてブラック環境というのが当たり前のように生き残り続けるわけです。
自分が考えていた家族の将来計画
家族の将来計画などを一人で考え、私は「息子が小1になるまでが勝負」と勝手に思っていました。
保育園までは共働きでも何とかなりますが、小1になると一気に厳しくなりますよね。
何と言っても夏休みが40日もあるわけで、その間どうすんのよって問題があります。
ですので、自分の計画としては前職の会社で年収をしっかり伸ばし、共働きしなくても良いくらいの収入を得ることが第一目標でした。
副業的なこともしてましたが、あくまでもそれはサブでした。
なので、きつい環境でストレスMAXだとしても、目標達成のために必死に頑張っていたわけです。
既婚男性が陥りがちな「家族のため」ですね。
どちらのほうがリスクが高いのか
ただ、家族との休みが満足に取れない中で、色々疑問が湧いてきました。
「あれ?今を犠牲にして頑張って、この頑張りは家族の将来に、目標に繋がっているのかな?」
家族のためと思って日々の忙しさに耐えていると思考停止しがちですが、「もしかして現実から逃げているのかな」なんて感じるようになりました。
このままここで働き続けることと独立することを天秤にかけ、どちらが10年後にリスクが高いかを日々考えていました。
ほぼ答えが出ていたところで上記のきっかけがあり、背中を押されて決断したわけです。
この日々の努力、頑張りを独立して自分の仕事にぶつけたら、最低限何とかなるんじゃないかなーと。
むしろ意地でも何とかしてやる。それだけでした。
転職はなんとかなる!
転職は今回は考えませんでした。
正直転職慣れしていたこともあり、転職自体はいつでもできるだろうみたいな感じでしたw
現状と似たような環境は頑張って転職活動をすればいつでも戻ってこれるので、とりあえず独立してやってみようという感じ。
転職はほとんど運とタイミングみたいなものなので、その機会さえ増やせばなんとかなります。
34歳、無計画独立!
こうして私はブラック環境から抜け出し、何のツテもなく、見込みもなく、収入もない中で独立しました。
34歳の無謀な独立劇ですねw
でも、実際にはそんなに無謀でもないと思います。
単純に、その会社に残り続けるほうが無謀だと思ったってだけです。
その後は1年間、ひたすら色々やってみました。
自分の軸に関連しそうな仕事はとりあえず飛びついてやってみました。
いわゆる死に物狂いってやつです。結構狂ってましたよw
私の場合は非常に運のいいことに、たった1年で光が見えました。
ぶっちゃけて言えば、1年で月収100万が見える位置まで来たわけです。
なので、独立後は正直たいして苦労していません。
1年間狂ってみただけです。
狂ったと言っても、家族との時間は会社員の最後の1年よりは取れていたと思います。
例えば日曜日、朝からお昼までは仕事をして、お昼ごはんを家族と一緒に食べて、その後公園に行って息子と遊んで、家に帰って子供と嫁が昼寝したらまた仕事する、そんな感じです。
なのでストレスもそれほどかからなかったし、自由がない、いつ電話がかかってくるか分からないブラック環境のほうがよほど神経がすり減っていました。
夜中に恐怖で目覚めることは何度もありましたけどねw
これは独立する以上誰もが経験することだと思うのでしょうがないです。
一度流れを掴んだらその後はまさにトントン拍子で今に至ります。
今はぶっちゃけ1日3時間も働いていません。
たった数年でぬるくなってしまった。。。
無事、目標達成!
息子は小1になり、初めての夏休みがありました。
自分の中の勝手な家族計画である、
「小1までに嫁が働かなくてもいい状態を作る」
という目標は無事達成しました。
良かった。
ただ、嫁さんは働きたいとか言って働いていますけどね。
こういうのって男の独りよがりだったりしますからねw
自分の思い通りにはなりません。
とりあえず、どちらでも選択できる自由を手にいれたってことで良しとします。
好きで働くってのは、良いことだと思いますよ。
現状は嫁は育休中なので夏休みも問題ないですが、来年の夏休みはどうなることやら。
またそのとき考えて選べばいいと思っています。
まとめ
この4年間を振り返ってみて、人生なんて運とタイミングだなーと思います。
多分、再現性はないです。
自分がもう一度同じことをやっても再現できるかはよく分からないですね。
ブラック環境から抜け出す具体的な解決策って存在しないと思います。
それを期待した方がいたとすれば申し訳ない。
人それぞれ色んな状況が違いますから、「これで絶対解決!」みたいなのはありません。
私のパターンはあくまでも一つの事例。
いきなり独立はやっぱり無謀だと思うので、あまりオススメはできません。
ただ、運の機会を増やす動きをしたほうがいいとは思います。
タイミングを何度も掴んだほうが確率は上がりますからね。
何もしないと、そのタイミングが訪れません。
もしも今の現実が厳しいなら、何か動いたほうがいいです。動かなければそのままです。
私のようにちょっとの勇気で現実が変わることがあることを知ってほしいです。
ブラック環境で日々使っているエネルギーを他に向けたらどれくらいのことができるだろうと考えてみてほしいんです。
日々、ものすごい量の力を使っていると思います。
それさえあれば、色んなことができると思いませんか?
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