首位打者予想が当たらない３つの理由

個人タイトル予想も面白いプロ野球

プロ野球のペナントレースが開幕し、早速白熱した試合が続いています。

プロ野球の面白さとして、色々な個人タイトルがあることも挙げられます。
そんな個人タイトルを予想している記事も多く見かけますね。

首位打者は当たらない

ところで、ホームラン王や打点王なんかは結構当てられますが、首位打者は本当に当たりません。
私が当てたことのあるのはイチローと小笠原くらいなもんです。

なぜ、ここまで首位打者を当てるのは難しいんでしょうか？
そこには３つの理由が存在します。

１．確率は一般的に考えるより大きく揺らぐ

単純な話、打率というのは確率の話です。
そして、確率というのは一般的に考えられているよりも大きく揺らぐものです。

私はギャンブルを研究しており、パチンコやパチスロでも○千万円勝ち越していますが、多くのユーザーは確率というものに対して本来よりもブレないものだと思い込んでいる傾向があります。

例えば、1/2の抽選が１０連続で外れると、何か騙されているんじゃないかと疑い始めます。
「この店遠隔だわ」ってやつですね。
ただ、実際には一般的に思われているよりは起こりやすい事象なのです。

同様に、打率というものも一般的に思われている以上に荒れるものです。
例えば、去年の巨人の坂本選手の成績を見て、不調な１年だったと考える人は多いと思いますし、本人もそう思っているかもしれません。
ただ、確率論から言えば、不調ではなく単純に運が悪かっただけかもしれません。
もちろん、本当に不調だった可能性もありますし、真実は誰にも分からないんですけどね。

２．ホームランや打点、最多勝に比べてライバルが多い

ホームランや打点は各チームの３、４番あたりに絞られるので、候補者は多くて１０人程度です。
最多勝も１年間ローテーションを守れるピッチャーは限られていますので、同様に候補者はそれほど多くありません。

一方、打率に関してはレギュラー野手全てが候補者となります。
各球団５人程度は規定打席に到達するとして、３０人もライバルがいます。
上記の確率のゆらぎの要素も合わせると、打率２割８分程度の実力の野手が突然３割３分打って首位打者をとってしまうこともありうるわけですね。

ホームランは、運良く３０本打てるなんてことはないですからね。
単純に飛距離がいりますし。

３．怪我による規定打席未到達

極端な話をすると、ホームラン王は５０打数あれば取ることも可能です。
滅多にないことですが、実際にバレンティン選手は規定打席未満ホームラン王を取りましたよね。

ただ、首位打者は規定打席に到達しないと取れない。それが条件なので当たり前ですが。
規定打席は怪我で長期離脱してしまうと、もう取り戻せません。

まあ、長期離脱した場合はホームラン王や最多勝も難しいですけどね。
怪我という不確定要素が上記２つの問題に更に加わるという感じですね。

荒れる首位打者を７年連続達成する偉業

以上が首位打者予想が他のタイトル予想より難しい理由です。
本命選手を選んでも、なかなか当たりません。

同時に、イチローの７年連続首位打者ってのはやっぱり異常な記録だってことです。
これだけ荒れる要素が高いものを７年連続で取り続けるには、以下の要素が必要ですね。

・３割５分以上の実力
・内野安打によって確率のゆらぎ、標準偏差を下げる
・怪我をせずに毎年規定打席に到達する
・目先の不運に負けない強い精神力

それでも一応予想もしてみる

さて、そんな当たらない首位打者予想ですが、せっかくなんで一応してみましょう。
根拠なんて書いても全く意味がないので、ズバリでいきます。

【セ・リーグ】
村田修一

【パ・リーグ】
李大浩

やっぱり強いチームは個人のマークが甘くなりますからね。
かなりベタな予想だと思いますがいかがでしょうか？