なぜ氷水?アイスバケツチャレンジはプロモーション成功?
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ニュースキュレーション
氷水である理由、意味は何なのか?
最近ニュースを賑わせているアイスバケツチャレンジ。
日に日に色々な話題が飛び込んできます。
概要としては、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を支援するチャリティーの一環として行われており、指名された人は24時間以内にバケツに入った氷水をかぶるか、米ALS協会へ100ドルを寄付するか、またはその両方を行うリレー式のチャレンジです。
氷水を浴びた人は次のチャレンジャーを3人指名するので、ねずみ講のように爆発的に流行しているわけですね。
Facebook最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグ氏からマイクロソフト社創業のビル・ゲイツ氏にバトンが渡され、ビル・ゲイツ氏の動画が公開されたあたりで爆発的なニュースになった感じがあります。
ちなみに、こちらが公開一週間で1200万回再生されたビル・ゲイツ氏のアイスバケツチャレンジ動画です。
今でもビル・ゲイツ氏の注目度は高いんですね。
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なぜ氷水をかぶるの?
で、誰もが感じている最初の疑問。
なんで氷水をかぶっているの?
私はこのニュースを見た時、おそらくALSという難病にかかった場合の感覚が氷水の中にいるような状態で、それを疑似体験させているんじゃないかなーと思いました。
ALSという病気を知ってもらうために、まずはその苛酷さを疑似体験をしてもらうか、寄付をするかということですね。
早速色々調べてみたんですが、これがイマイチ分かりません。
というよりも、そのメッセージ性をあまり強く発信していないのか、どこの大手ニュースでもそこに言及しているものが見当たらないんですよね。
もう少し調べてみると、どうやら慈善運動のための資金調達の方法として氷水をかぶるという運動は以前より行われているみたいで、起源については複数の説はあるもののはっきりしていないそうです。
つまりALSと氷水は直接関係なさそうということですね。なーんだ。
おそらく、ちょうどいいレベルの苛酷さ、簡単さなのでしょうね。
ただ単に水をかぶるだけでは弱いし、氷水のお風呂に30分入るとかだと過酷過ぎて実現しづらい。
そして、ビジュアル的に爽快感とインパクトがあるというのも欧米らしい発想なのかもしれません。
日本でも氷水かぶっています
世界中に拡散されているので、日本でもソフトバンクの孫正義氏、歌手の浜崎あゆみさん、秋元康さんとAKB48のまゆゆ、MLB選手の田中将大投手などがアイスバケツチャレンジに参加済みです。
動画を色々見ましたが、氷水をかぶると言っても氷は入ってないんですね。
やっぱり危ないからかな?
当然のごとく、アイスバケツチャレンジは賛否両論
そんな中、賛否両論色々な意見が出ています。
海外ではこんな意見が。
氷水を頭からかぶったって、本当にそれが支援になるのか
もしあなたが先週からフェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどチェックしていたなら、きっともうこの動画は見ているだろう。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の存在を広く知らしめるために氷水を頭にかぶる人々の様子を映した無数の動画だ。
おかげでこの肉体を非常に衰弱させる病気について人々が話す機会を得るという大きな役割が果たされた。
だが、それで終わりだ。
人々は話をするだけだ。説明しよう。
[ハフィントンポスト]
http://www.huffingtonpost.jp/ben-kosinski/icebucketchallenge-why-youre-not-really-helping_b_5690021.html
一方、日本国内ではこんな表明をする人も。
武井壮 氷水かぶらないワケ「自分の思う優先順位で寄付する」
タレントの武井壮(41)が22日未明、自身のツイッターを更新。
難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者を支援する活動「アイス・バケツ・チャレンジ」に参加しない理由を再度つづった。前日21日、挑戦者に指名されたが「思うところあって氷水はかぶりません!」と宣言。
「その代わりにALSに限らない難病支援に、水不足や衛生に関する支援に、飢饉に関する支援に、さらに東北で被災された方々への寄付などにその思いを回します!!」とし、インターネット上には武井を称賛する声が相次いだ。[Sponichi Annex]
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/08/22/kiji/K20140822008790240.html
そして、このチャレンジを快く思っていないネット住民からは武井壮さんに賞賛の嵐です。
確かに、「こんなことして意味あんのかよ。さっさと募金しろよ」ってつっこみたくなりますからね。
成功するプロモーションは一定数の批判を受ける
結局のところ、どんなプロモーションも成功するものは一定数の批判を受けるんですよね。
それも含めて大きなうねりとなり、ムーブメントが引き起こされていくわけです。
つまり、賞賛することも悪いことではないし、批判することも悪いことではない。
もっと言ってしまえば、賞賛や批判を叩いている人だって悪くない。
賛否両論こそが成功するプロモーションのカギです。
何かを発信する上で、批判を受けるのを恐れるあまり無難なものになりがちです。
しかし、それでは何も面白く無いしムーブメントは生まれない。
炎上マーケティングはやり過ぎだとは思いますが、批判を恐れず発信する、プロモーションを仕掛ける勇気が必要だということですね。
でも、そのバランスは非常に難しい。
例えば、広島の土砂崩れ被害の募金を募るために、バケツいっぱいの泥水をかぶるか1万円の寄付をするか選び、3人にバトンを回していくなんてプロモーションを仕掛けたら、恐らく「不謹慎だ」という批判が強すぎて成り立たないでしょうからねー。
今回はたまたま成功しただけかもしれませんが、その加減は意外と難しいものです。
だからこそプロモーション、マーケティングを仕掛けるのは刺激的なんです。
一ヶ月で世界中の人が氷水をかぶる?
ちなみに、一つ豆知識です。
今回のアイスバケツチャレンジ、「24時間以内に指名された人は必ず実行して次の3人を指名する」「指名される人に重複がない」という条件が成り立つ場合、どれくらいの期間で世界中の人に指名が回ると思いますか?
見出しで答えを書いていますが、答えは21日です。
一ヶ月かかりません。
1日ごとに3倍に増えていきますので、単順に3の何乗になったら60億を超えるかって話ですね。
3の21乗が100億を超えますので、ここで指名できる人がいなくなって終了です。
これがねずみ講やチェーンメールの怖さであり、面白さでもありますね。
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