客先常駐で働くメリット・デメリットを私の経験から8コ挙げてみる
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転職・就職・キャリア
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客先常駐の働き方に不安はありませんか?
「客先常駐」とは、IT業界のシステムエンジニア(SE)でよくある働き方です。
しかし具体的にどんな働き方かイメージできず、漠然と不安に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
わたしもそうだったのですが、とくに女性は「安定した職場で長く働きたい」って思いが強い方が多いと思います。
客先常駐だと、そんな働き方は無理なのでは?と考えちゃいますよね。
同じオフィスで同じ仕事仲間と毎日顔を合わせる自社勤務から、次の働き方が客先常駐となると、「お客様に囲まれて仕事するって、どんな感じかな」と、ちょっと怖く感じてしまうのは当然だと思います。
ネットで検索しても、
「スキルが身に付きにくい場合もある」
「自社勤務に比べて昇進が遅れる可能性もある」
など、あいまいな情報ばかりです。
具体的に客先常駐で働く肌感覚がイマイチよく分からないので、客先常駐は働きにくそうな印象を持ってしまいますよね。
そのような方へ、客先常駐を13年間経験した私がメリット・デメリットをお伝えします。
自社勤務も長く経験していますので、両方の働き方を比較した上で、客先常駐のかなりぶっちゃけたリアルを書いていきます。
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メリット1 業務に専念できる
客先常駐は、お客様から「これこれの仕事をやって下さい」とキチンと契約で決めた上で業務にあたります。
だから客先常駐では自分の仕事だけに専念することができます。
しかし自社社員だと色んな雑務がふってくるんですね。
たとえば、社内行事の手配、予算申請、業務改善案出しなどです。
こういった自分の仕事と関係ない雑務をこなしているだけで1日が終わるなんて、大企業の自社勤務ではザラです。
メリット2 いろんな会社が経験できる
通常半年~3年でプロジェクトが終わるので、そのタイミングで常駐する客先が変わります。
通勤する場所・企業文化・接する人が変わるので、仕事に飽きることがありません。
ある程度の能力がある人なら、5年も同じ仕事をしたら飽きてしまいますからね。
メリット3 社内政治と無縁でいられる
自社でずっと働いているとお局様や上司に気を遣ったりコビを売ったりしないと生きていけません。
なぜなら人事評価は、結局好き嫌いで決まるからです。
くだらないですが真実なので仕方ありません。
評価を上げるために興味のない相手と仲良くするなんて面倒くさいですよね。
でも、客先常駐ではそのような無駄な努力をしなくてよいのです。
目の前の仕事に専念して、そのプロジェクトの結果だけで評価されるのです。
社内政治と無縁ということは、自社に対する帰属意識が薄くなるということでもあります。
でも会社なんかいつ潰れるか分からないので、気にする必要はありません。
どれだけ社内政治に長けていても、会社が潰れたら今までの努力はゼロになっちゃうんですよ。
時間のムダでしかありません。
メリット4 お客様に認めてもらえれば長く働くことも可能
メリット2で「通常半年~3年でプロジェクトが終わる」と書きましたが、お客様に認めてもらえれば、その後も同じ客先で継続して働くことが可能です。
私はお客様に自分の働きを認めてもらうことができ、8年間同じお客様先で働かせてもらいました。
その途中で病気になり、2か月入院することになりました。
「代わりに他の社員がお客様先に入っちゃうんだろうな」と思っていたのですが、お客様はポストを空けて待っていて下さいました。
お客様から見て客先常駐の作業者は、いつでも代わりがきく人間だなんて思っていませんか?
決してそんなことはありませんよ。
誠意を持って仕事に取組み、目に見える成果を上げれば、お客様と信頼関係を築くことができます。
「あなたじゃないとダメだ」って言ってもらえるようになります。
デメリット1 客先の社員と差をつけられる
客先社員と常駐社員であからさまに差がある場合があります。
特に分かりやすいのは使える備品の差です。
たとえば客先社員だけPHSを支給されていたり、PCモニターを2台使えたりします。
女性の場合は客先社員にだけ、お手洗いに小物入れロッカーがあったりします。
わたしも客先常駐で働いていたときは、小物入れロッカーがなかったので適当にその辺の棚の上に置いていました。
そうすると、客先社員に可哀そうがられてしまい、特別に小物入れロッカーを用意してもらえました。
また、業務上必要ってことでPHSと2台目のPCモニターも用意してもらえました。
要するに客先社員との差はありますが、必要と認められれば割と簡単に差は埋められます。
差があるからといって気に病む必要はまったくありません。
また、常駐社員のことを「使ってやっている」という態度で、あからさまに見下してくる人もたまにいます。
気分は悪いですが、こちらが仕事で能力を見せれば勝手に大人しくなります。
過剰に反応せず、淡々とやり過ごしましょう。
「客先社員と能力に差がないよ、むしろ上だよ」って仕事で証明できれば、備品や待遇の差は勝手に消えます。
最初は居心地が悪くても、短い期間の辛抱です。
目の前の仕事をしっかりやる気持ちさえあれば、必ず働きやすい環境が自然に整ってきます。
デメリット2 質の悪い仕事が多い
質の悪い仕事というものが組織には存在します。
たとえば、ひたすら画面のキャプチャを取り続ける、帳票のレイアウトを確認し続けるなどの作業です。
仕事の全体像を見渡すことができず、細切れにされた大量の作業を機械的にこなす力仕事が多いですね。
残念ながら、こういう仕事が客先常駐の人間に割り当てられることは良くあります。
「客先常駐だとスキルが身に付きにくい」と言われる原因の一つです。
しかし、「質の悪い仕事が多い」のはデメリットではありますが、仕事の取組み方によってはスキルアップしていくことは可能です。
1.何のためにやっているのか。(目的)
2.効率化できることはないか。(改善)
この2点を念頭において仕事に取り組みましょう。
どんな仕事も結局は
「仕事の目的をハッキリさせる→仕事をやる→次に向けて改善する」
このサイクルを回していくことになります。
「仕事をやる」だけで終わらせてしまっては、単なる作業者のままなのでスキルは身に付きません。
しかし、「仕事の目的をハッキリさせる」、「次に向けて改善する」この2ステップを行うことで、少しずつ細切れの仕事から全体像が見えてくるようになります。
視線が上がってくると、自然に与えられる仕事の質も上がってくるものです。
デメリット3 業務評価に納得感がない
これはわたしが客先常駐で一番のデメリットと感じた点です。
客先常駐での自分の働きぶりを見ていない上司に、一年間の業務成績を評価されるのです。
いったい何を見て評価しているのですか?と何回か質問しましたが、納得するような返事はもらえませんでした。
結局数字でしか評価できないので、常駐先で何人増員できたかぐらいしか評価基準がないんですね。
これはタイミングや仕事の種類も関係してくるので、個人の努力ではどうしようもないデメリットですね。
デメリット4 マネジメント能力が身に付きにくい
デメリット2で「仕事全体を俯瞰できない細切れの作業が多い」と書きました。
客先常駐の人は自分で意識していないと、プロジェクト全体の俯瞰する機会を持つことができません。
この機会を持てないと、マネジメント能力が身につきません。
そして歳をとってから転職しようとしても、転職先がかなり限られてきます。
わたしの場合は、自分から手をあげてマネジメントをさせてもらえるプロジェクトにアサインしてもらうことで、マネジメント能力を身に着けました。
まとめ
客先常駐のメリット・デメリットを書いてきましたが、まとめると結局はあなた次第です。
あなたにやる気と能力さえあれば、客先常駐でも社員と同等かそれ以上の対応をしてもらえるので、嫌な思いをすることはそんなにありません。
むしろ目の前の業務に専念できるので、気楽で働きやすいでしょう。
ただ、自分がどういうキャリアを築いていきたいのかビジョンを持っていないとスキルが身に付きません。
会社から便利に使われて終わってしまいます。
これからまだ長い仕事人生を送らなければいけないのです。
まず自分のビジョンをはっきりさせておきましょう。
あなたはどんなビジョンを持っていますか?
例えば、マネジメントができるようになりたいとか、ある技術面でスペシャリストになりたいとか、ざっくりしたものいいんです。
ビジョンさえはっきりしていれば、客先常駐だからキャリアに悪影響があるかもと不安に思わなくても大丈夫です!
客先常駐でも着実にキャリアを築いていくことができますよ。
客先常駐も含め、エンジニアの働き方はかなり多様性があります。
キャリアの築き方も様々。
ですが、エンジニアは磨いてきた能力の割に、意外と自分のキャリアデザインが苦手な人が多い印象を受けます。
自分の方向性に迷っている方、自分の市場価値が分からない方は、素直に転職エージェントに相談に行くのをおすすめします。
私も転職時に利用して客観的な判断をしてもらい、自分のキャリア作りに大いに役立ちました。
登録、相談はすべて無料なので、気軽に相談に行くことができます。
エージェントなら代わりに交渉もしてくれますので、いざ転職する際に転職に慣れていない方も安心なんです。
個人的に一番オススメなのは、最大手のリクルートエージェント。
取り扱っている仕事数も成功事例も豊富なので、転職をばっちりサポートしてくれます。
ただ、転職エージェントは担当者と相性が合う合わないのリスクがあります。
また、できるだけ多くの転職エージェントに登録しておいたほうが転職が有利、可能性が広がるのは言うまでもありません。
もし本格的に転職活動をするのであれば、少しでも確率を上げる行動をしたほうがいいですね。
主だったエージェントを紹介しておきますので、気合いでどんどん登録して面談に行ってみてください。
もちろん在職中でも問題ないですよ。
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転職エージェントへの相談は全くリスクがないので、試しにやってみるといいですよ。
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