30代Webディレクターの転職とキャリアの成功について経験者が考える
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転職・就職・キャリア
Webディレクターのキャリアについて真面目に考えてみる
こんにちは。web軍師です。
私のキャリアの中心は「Webディレクター」です。
このブログに書いてきました通り副業を含めて色々なことをやってきた私ですが、基本はWebディレクターです。
現在は「Webマーケター」+「アフィリエイター」としての仕事を中心としてフリーランスで活動しています。
もうすぐ今後の事業展開や税金対策を含めて法人化するところですね。
現在の私はたまたまこんな感じで今のところ順調な感じに進んでいますが、ちょっと前までキャリア作りに相当苦労していました。
Webディレクターの転職を含めた立ち回りってなかなか難しいと思うんです。
ですので、今回はWebディレクターのキャリアデザインについて、経験者が分解して考えてみたいと思います。
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地域差は大きい
まず最初に書いておかなければならないことがあります。
それは、
東京と地方では転職の幅、キャリアデザインの幅が大きく違う
ということです。
これをしっかり頭に入れておかないと成功はありません。
と言っても皆さん薄々感じていると思います。
どんな職業でも東京と地方を比べると差はありますが、webの仕事に関しては本当に大きな差があると感じますね。
どこにいてもできる仕事のはずなのに、結局東京に一極集中しているんですよね。
私の事例で詳しく解説
まずは私の事例を紹介しながら、Webディレクターのキャリアについて考えてみましょう。
私は新卒のときは別業界にいました。
20代での起業を考えていたので、それに有利になる経験ができる仕事を選んだわけです。
その後すぐに独立し、自分のビジネスを作って多少走り始めました。
そのビジネスは「Webサービスの運営」でした。
学生時代からWebが好きでWebに可能性を感じていたので、その仕事を目指すのは当然でした。
しかし、実際には全く経験がないので、最初からアウトソースすることを考えていたんですね。
ただ、外注するには自分が基本的なことを理解していないとうまくいきません。
私はその壁にまともにぶち当たり、自分の経験の足りなさを実感しました。
その他にもうまくいかない点や経験値が足りないと思うことが多数出てきたので、方向転換してサラリーマンに戻り、Webの仕事をしっかり経験しようと考えました。
私のWebディレクターとしてのキャリアはここからスタートします。
名古屋 or 東京
このとき、地元の名古屋に残るか、東京に行くかは大きな分かれ目、決断でした。
私としては当時でも薄々東京のほうが幅広いWebの仕事があることを感じていましたが、そろそろ結婚を考えていたこともあり、最終的には名古屋に残る判断をしました。
その後、2社でWebディレクターを経験し、数多くの企業HPを生み出してきました。
途中からは提案営業もやり始めたので、Webプロデューサーとしての役割も担うようになりましたね。
実制作に関してはもともと興味が無かったので、ほとんどやっていません。
コーディングはちょっとだけかじり、デザインは0です。
なぜWeb業界を目指したのか
そもそも、私はWebの可能性に惹かれたんですよね。
数字大好きなので、数値の部分に面白みを感じたわけです。
通常の店舗ビジネスや製造業では、数字が突然跳ね上がるのは限界があります。
しかし、Webは商売の仕組みを根本から変えることができますよね。
また、学生時代にテキスト系サイトや2ちゃんに触れてきた私にとって、コンテンツと言うのは非常に面白みがありました。
Webコンテンツに関わる仕事をして、数値を分析して爆発させるのが「私にとってのWebのイメージ」だったわけです。
あれ?製造業なんですけど。。。
しかし、Webディレクターの現実はイメージとは違いました。
多くの人に共感いただけると思いますが、結局は「モノづくり」「製造業」なんですよね。
それが「Web」という新しい分野なだけで、営業して、受注して、制作して、納品して、お金を貰うという流れは通常のモノづくり企業と何も変わらないわけです。
私はWeb制作には全く興味がなく、それを活かして企業の売上を上げるなどの結果の部分に強い興味がありました。
しかし、Webディレクターとしてその部分に強く関わりたいと思っても、現実には次々に案件が降り注いできます。
制作管理を並行して進めていくだけで手一杯になってしまうわけですね。
私の場合は営業もしていましたので、営業活動と制作管理でもういっぱいいっぱいでした。
そうなると、制作会社のゴールは「納品」になってしまい、その後の運用はなかなか売上にならないので関われないんですよね。
関わっている余裕がないというのが本音です。
社内でのWebサービスの立ち上げにも尽力しましたが、制作者の手が空いていないので、企画してもなかなか実現できません。
目先の売上、目先の納品で手一杯で、自社のWebサービスで収益を上げるなどはなかなか着手できませんでした。
これは制作会社あるあるだと思うんですがいかがでしょうか?
さらに、制作の単価は年々下がっていき、制作としてやるべきことは年々増えています。
これによって単純な制作会社の収益構造はどんどん悪化していき、事業としても「つまらない」「将来性がない」と感じるようになりました。
余談ですが、現在の私はアフィリエイトで成果を上げていますが、私が元々Webに感じていた可能性、やりたかったことに結構近いんですよね。
だから元々適性があったというのはあると思います。
制作会社から飛び出てみよう
制作会社でのWebディレクター職に限界を感じた私は、制作会社以外への転職を考えました。
方向性は2つです。
コンテンツやWebサービス、Web広告などの業種に転職することが一つ、もう一つは事業会社に入り込んでWeb担当者になるということです。
30代のWebディレクターはおそらく同じようなことを考えていると思います。
ずっと案件管理して消耗し続けるのはしんどいですからね。
「まだWebディレクターで消耗しているの?」ってなもんです(笑
転職活動をする中で、改めて東京と地方の格差を感じました。
名古屋ですら感じるんですから、さらに地方に行けば尚更だと思います。
東京に行けばWeb系のスタートアップがいくらでもあるんですよね。
それもジリ貧スタートアップではなく、新しいサービスでベンチャーキャピタルの出資もあり、それなりにキャッシュリッチなスタートアップがあるわけです。
でも、名古屋はやはり限られています。
名古屋で私のようなことを考える人は、だいたいエイ◯ームさんとオーク◯ーンマーケティングさんあたりをピックアップしますね。
転職話をすると、「あー私も受けました」みたいな話になります(笑
事業会社で「広報」に
私としては色々検討しましたが、既に結婚して子供もいましたので今回も名古屋に残ることは決めました。
名古屋好きだなー(笑
その上で転職活動を進め、事業会社に入り込むことにしました。
しかし、現実としてはこの選択もなかなか難しいです。
中小企業のWeb担当者なんて、Webのことばかりやっているわけにはいかないんですよね。
私は広報系の仕事をしていましたが、Webに関わる仕事は全体の5%程度しかできませんでした。
もちろんWebの重要性を説いて色々社内企画を立てるわけですが、転職したばかりの人間にそれほど大きな発言権はありません。
結局は決裁者がWeb事業に力を入れる舵取りをしない限り、なかなかWebの仕事に注力できないんですよね。
ですので、事業会社のWeb担当に転職する場合は、その点を事前によく調べておく、分析しておくことが重要だと思います。
その後はこの会社で当分働いた後、紆余曲折を経て独立をしたというのが私のキャリアです。
結構動き回っていますよ。
なぜか名古屋からは動かなかったですけどね。
4つの方向性
私の事例でほとんどWebディレクター転職の方向性と問題点はピックアップできたと思います。
おそらく、現役Webディレクターには共感いただける内容も多いと思います。
Webディレクターのキャリアの方向性は、以下の4つに分かれると思います。
- Web制作を軸にした強い制作会社の中で、スキルアップしてポジションを上げていく
- 制作以外のWeb系事業の会社で自社サービスの企画、管理などを行っていく
- Webとは直接関係のない事業会社にWeb担当者として入り込む
- 独立してそれなりにやっていく
順番に私の思うところを書いていきます。
1.Web制作を軸にした強い制作会社の中で、スキルアップしてポジションを上げていく
これは強い会社にいることが必須です。
よくある弱小Web制作会社は今後どんどん淘汰され、消えていきます。
運用のできない単純な制作会社が生き残っていく道は残されていないでしょう。
業界が成熟すれば、このような流れになるのは当然だと思います。
イオンなどの大型SCが各地にできて商店街や小売店がどんどん寂れていったのと同じですね。
ですので、この道で行くには早めにその地方で名の通ったWeb制作会社に転職する必要があります。
そして、その中での出世争いに勝ち残る必要がありますね。
名古屋だと、3社ほどイメージできますよね。
私のような制作に興味がない「にわかWebディレクター」だと厳しいでしょうねー。
ぶっちゃけ、そういう会社にあまり興味もないですしね。
あとは、太いパイプを持っている制作会社というのはある種の強さを持っています。
公共の仕事をメインにしていたり、大企業の案件をメインにしている会社ですね。
また、別事業もやっている制作会社もありますよね。
大手システム会社や大手印刷会社がWeb制作事業部を持っているなんて場合もありますし、建築デザインもやっていて利益は建築の仕事で出し、Webはトントンでやっているなんて会社もありましたよ。
アフィリを事業の一つとしている制作会社もあるでしょう。
こういう会社は地味に強いので、安定志向のある人はこういうところを目ざとく見つけて転職するといいですね。
地方だとこういうところに入り込むしかないのかなーなんて気もします。
2.制作以外のWeb系事業の会社で自社サービスの企画、管理などを行っていく
これは上記の通り東京に一極集中しています。
広告系は本当に東京ばかりですし、強いスタートアップも東京ばかりですね。
コンテンツ系、通販系も地方にはほとんどありません。
なので、この場合は東京に行く覚悟を決めたほうが楽だと思います。
どう考えても選択肢が広がる。
基本給のベースも全然違います。
最近だとリスティング広告運用会社なんかもありますし、アフィリエイト広告のASPも一つの方向性かもしれませんね。
ディレクションをする中で、お客さんと制作者の間で調整をすることよりも実際に数字を出すために日々戦いたいと思っている人にはオススメです。
東京行っちゃいましょう。
3.Webとは直接関係のない事業会社にWeb担当者として入り込む
これは各地に企業がありますので、私のように地元に残りたい場合は一つの選択肢になるでしょう。
ただ、「Web担当者」「広報」などの職種って結構人気職で倍率が高いんですよ。
なので、良い企業に入ろうと思ったら転職力の強さは必要ですね。
企画職って好まれますし、多くのWebディレクターが似たようなことを考えますので。
今までと違う業界に行くので、企業の業績や風土などを見極める力も重要です。
自力で調べることも重要ですし、素直に転職エージェントに依頼するのも重要だと思います。
意外と他の業界のことって全然知らなかったりするので。
職業柄、Webディレクターをしていると色々な企業との付き合いはあるので、普通の人よりは知っていることは多いとは思いますけどね。
中には担当しているお客さんの会社にそのまま入り込んでしまう場合も結構あるみたいですよ。
内部を見れていて、既に関係を築いているのでハードルが低いのかもしれません。
4.独立してそれなりにやっていく
現在の私のパターン。
これは何の後ろ盾もないので、当たり前ですが一番不安定です。
また、独立なんてある意味いつでも出来るので、一番ハードルが低いとも言えます(笑
ある程度色々やってみてから独立しても遅いとは思いませんね。
逆に、独立してがむしゃらに仕事をしてみて、その後うまくいかなければもう一度Web業界に戻るというのも一つの選択肢だと思います。
正直、戻りやすい業界だとは思うので。
それほど恐れる必要がない。
キャリアデザインは難しい
キャリアに正解はありません。
自分に合う合わないはどうしてもありますので、自分でじっくり考えてみて、とりあえず行動してみるのが良いと思います。
私の場合は色々試してみたけど、今のところはやっぱり独立が一番合っていたという感じ。
一寸先は闇なので少しも安心してられないですが。
今後もWebディレクターという職種が無くなることはないと思いますが、何となく調整だけしている人には厳しい時代が来るかもしれませんね。
何かしら自分の強みを作って、そこを軸にキャリアを作り上げていくのが良いと思います。
転職するなら専門的な転職エージェントも使ってみる
キャリアチェンジのために転職を考える場合、多くの人は転職サイトで求人を探すか、転職エージェントに依頼することになると思います。
その際、大手のサイトやエージェントを使う人が多いと思いますが、専門性のある仕事をしてきたのなら専門的な転職エージェントを使ってみることも検討してみてください。
専門職を取り扱っていますので、やはりこちらの悩みや意図などをしっかりとくみ取ってくれますし、給与アップ事例も豊富です。
流石にwebディレクター専門の転職エージェントはありませんが、「IT・webに強い転職エージェント」は存在します。
その中で現状オススメなのはワークポートです。
IT・webに関わる求人をたくさん扱っていて、エージェントも業界に精通しているので話が早いです。
登録は簡単なので、まずは相談しに行くのがいいですね。
相談できる拠点は東京、大阪、福岡ですが、その他の地域のIT求人も取り扱っていて、しっかりと電話面談でサポートしてくれますよ。
とりあえず自分にどれくらいの可能性があるのか、まずは話してみることをオススメします。
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Comment
私も転職活動中でこちらにたどりつきました。
当方も名古屋です。
おうかがいしたいのですが、どちらの媒体を使い
広報にもぐりこめたのでしょうか?
ご教授 何卒 よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
やったこととしては、とりあえず登録できる媒体で有名どころは全て登録しました。
https://netnewslabo.com/post-1225/
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結果的にはタイミングが合ってエン・ジャパンの求人から決まりましたよ。
ただ、これは別にエン・ジャパンが特別いいわけではなくて運ですけどね。
できることを全部ピックアップして、優先順位を決めて片っ端からこなしていくのがいいと思います。
結局はタイミングだけなので、確率を上げるためにやれることを全部やるという感じですねー。
ありがとうございます。非常に参考になりました。
私も実はen Japanさんで 良い具合の所までいっております。(もちろん他業界です IT 印刷とも関係がありません)
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