男性看護師の収入、年収。私や同僚の具体例を赤裸々に書きます
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転職・就職・キャリア
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男性看護師のリアルな年収や、給与がアップした実体験を紹介します
「男性看護師として働いて数年経つけど、給与がなかなか上がらない!ぶっちゃけ、他の男性看護師ってどのくらいもらってんの?」
男性看護師として、患者様のために一生懸命働くのはもちろん大切な事です。
でもやっぱり「給与」って気になっちゃいますよね。
「俺のほうが業務量めっちゃ多いのに、えっ、おまえそんなにもらってんの?」なんて経験をした事がある人もいるんじゃないでしょうか?
私は今、現役の男性看護師として働いています。
男性看護師とは言っても「男性だから」という理由で給与が高くなったりはしません。
基本的には男性看護師も女性看護師と同じように、勤務している病院なり事業所なりの給与体系に沿った給与を貰います。
私自身、過去には給与の低さについて不満を持っていた事がありました。
そして、他の男性看護師の収入や年収を知ることが出来たらと思う事がありました。
その経験をもとに、私や同僚の男性看護師が、どのくらいの収入なのかを具体的に紹介します。
以前の私と同じ様な、給与について悩んでいる全国の男性看護師に届いてくれると嬉しいです。
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病棟看護師の平均収入について
日本看護協会が発表している、看護師の給与データです。
●3年間の看護専門学校を卒業した看護師の初任給
平均給与 266,090円
(基本給:198,300円)●4年間の看護大学を卒業した看護師の初任給
平均給与 274,000円
(基本給:205,333円)●勤続10年が経過した看護師の給与
平均給与 320,300円
(基本給:245,900円)※平均給与は税込総額です
引用:看護職の給与データ(2017年版)|日本看護協会
基本的には、どこの病院に入職しても大きな給与の違いというのは見られません。
また、勤続年数10年が経過した看護師の給与を見ても分かる通り、給与の上昇ペースはゆるやかである事が分かります。
そのため「給与を上げたい!」と考えた時にまず思い浮かぶのが、深夜勤務を増やすことです。
深夜勤務は「1回あたり○○円」となっているので、回数を増やせばその分だけ給与は増えていきます。
しかし深夜勤務を増やせば、身体的な負担が出てきます。
その他、給与を上げる方法としては、資格を取得して資格手当をもらったり役職に就く事ですが、これはそれ相応の時間が必要になります。
資格に関しては、取得するためにお金がかかります。
役職については長く勤めていれば必ず役職が付く、というわけでもありません。
実力や周りからの評価、そして上司に恵まれているか、なども重要になります。
病棟勤務2年目の男性看護師の年収
具体的なケースとして、2年目を迎えた男性看護師 A君の収入を紹介します。
A君は、某私立大学の消化器外科で勤務をしています。
私とA君との関係は、同じ学校の先輩と後輩です。
初年度は仕事を覚える事で精一杯で、給与のことなんて「もらえるだけでうれしいです!」と考えもしなかったそうです。
A君の初年度の給与は基本給約20万円に夜勤4回(約2万円)で、手取りが20万弱でした。
A君は3年間の専門学校を卒業しており、専門学校の平均給与(198,300円)と比較するとA君の給与は若干上回っています。
ちなみに、ボーナスは5万円が年2回。
2年目になるとベースアップが1,000円、そして夜勤の回数が8回前後(約5万円)となり24万弱となりました。
そして2年目のボーナスは…変わらず5万円だったそうです。
年収は1年で約250万円から約290万円とアップしましたが、ベースアップやボーナスはほとんど変わらず、夜勤の回数が増えただけです。
1年目は給与のことなんか気にせず仕事を覚えるのに必死でしたが、2年目になると給与やボーナスについて「このままでいいのか」と真剣に考えるようになったと話していました。
病棟勤務3年目の男性看護師の年収
続いて、国立病院で勤務3年目になる男性看護師B君の給与を紹介します。
B君は、4年制の看護大学を卒業しています。
現在の基本給は約24万円、夜勤が7回で5万円前後。
手取りは約24万円、年収は約290万円です。
国立病院といっても、他の医療法人などと比較してそんなには給与は変わりません。
B君の基本給は、4年生の看護大学を卒業した看護師の新卒基本給与(205,333円)よりは高いので、基本給について今までは納得していたようです。
しかし3年目ともなると、仕事にも慣れてきて周りを見れるようになった頃です。
「今の給与って割に合っているのだろうか?」と感じ始めています。
現状、支給額を増やすには夜勤をしなければならず、「体がしんどい」と体力的な面で今後に不安を抱いています。
病棟勤務5年間の男性看護師の年収の変化
最後に病棟での5年間の勤務を終えた私の事例です。
まずは、私の1年目の給与をご覧ください。
手取りが約23万円と、周りの友人と比較しても給与は良かったと思います。
夏のボーナス、冬のボーナスともに5万の合計10万円で、年収はおよそ340万円でした。
ボーナスは病院の業績により決まっていて、基本給が他の病院より比較的高い分、ボーナスは少なめに設定されていました。
ただ初年度の私もA君同様、収入よりも仕事を覚えることに必死でした。
それは友人たちも同じでした。
時間を作って皆で集まれば「今なんの仕事をしているか」の話になり、給与についての話題はそこまで大きなものにはなりませんでした。
それが2年が過ぎ3年が過ぎて来ると、給与の話がよく出てくるようになりました。
病棟での勤務も3年を過ぎると、ある程度の事は先輩に聞かなくてもこなせる様になります。
自分自身にも自信がついてきて、後輩への指導なども出来る様になります。
そうなると、今の自分の業務量に対しての対価というものを考えるようになりました。
「こんなに頑張っているのに給与にはその頑張りが反映されない!」という愚痴を先輩などにも聞いてもらいながら、それなりに楽しく仕事を続けることが出来ていました。
そんな時、私の心を揺さぶる出来事が起こりました。
いつも私が困った時には助けてくれ、尊敬していた先輩方が1人、また1人と退職していきました。
理由ははっきりと言いませんでしたが、退職理由の1つに給与についての不満があるのは私にも分かりました。
夜勤回数を増やせば給与は上がります。
しかし、生活リズムが変わるため、そこには身体的な負担が出てきます。
また、役職に就けば給与は増えますが、そのポストが空く事は頻繁には起こりません。
それだけ重要な役目である事はもちろんですが、給与水準も上がるために人の移動が起こりにくいのも事実です。
私は、不満を抱えながらも病棟での仕事を遂行出来ていました。
ですが、自分の尊敬していた先輩方がいなくなるのを目の当たりにし、このままここで働いていていいのかと疑問に思うようにもなりました。
5年目を迎えようとしていた私の給与は、初任給と比較しても支給額が約3万円増えただけでした。
基本給のベースアップも多少ありましたが、やはり夜勤の回数を増やすことで収入を増やしていたことが大きいです。
訪問看護に転職したら年収が120万円アップした
病棟勤務で5年目を迎えていた私は、自分の給与と仕事の業務量に不満を持っていました。
「仕事量と責任はどんどん増えているのに、給与はほとんど増えていない!」と強く感じるようになっていました。
この状況を打開すべく、私は休日を使ってプロの転職カウンセラーに相談をしに行くことにしました。
以前お世話になった先輩が病棟を辞める際、転職サイトを利用していたのを知っていたので、自分も一度行ってみようと思ったんです。
そのとき、病棟での精神科経験が5年ある私の手取りは約27万円でした。
月8回前後の夜勤を行った、5~6万円前後の支給額が入っています。
給与の事や仕事の事など、私の現状についてカウンセラーさんに事細かく話しました。
私の経歴と看護師としての想いに耳を傾けてくれたカウンセラーさんは、数日後にいくつか転職先を紹介するので少し時間を欲しいと言われました。
そこで紹介された中の1つが、精神科の訪問看護でした。
カウンセラーさんは、その訪問看護事業所に転職して実際に働いている看護師さんについて教えてくれました。
カウンセラーさんの熱意ある説明から、非常にやりがいのある仕事である事が理解できたので、ぜひとも働きたいと思い私はその会社に転職をしました。
今は精神科の訪問看護師として働いています。
病棟での経験が活かされ、所長として入職することが出来ました。
同じ精神科とは言え、訪問看護をしたことが無かったので最初は苦労しましたが、今では誇りをもってこの仕事をすることが出来ています。
給与は約27万円の手取りから約37万円に昇給しました。
年収では350万円から470万円にまで上昇しましたね。
世のサラリーマンの平均年収が400万円ちょっとということを考えると、ようやく平均を超えることができました。
しかも、夜勤なしでの金額です。
転職した事業所では夜勤がないので、以前と比べて身体的には非常に楽になりました。
そして、給与面においても十分に納得することが出来ています。
まとめ
今回は、私や私の同僚の給与について実際にどれくらいもらっているのかを紹介しました。
もしかしたら「いやいや、俺のほうが少ないよ」という方がいるかもしれません。
そんな時は、一度看護師を専門としているプロの転職カウンセラーに相談してみる事をおすすめします。
私みたいに転職したら年収があがった、というので看護師でなくてもよくある話です。
すぐに転職するかは置いておいても、まずはカウンセラーに相談してみて、自分の評価を客観的に聞くのもいいと思います。
専門のカウンセラーは看護師の多くの事例を見てきている転職のプロです。
給与や仕事に悩んでいた以前の私に、専任のカウンセラーが適切なアドバイスをしてくれたように、あなたにとってもきっと良いアドバイスをしてくれると思います。
私が転職した時は、最終的にはリクルートの看護師転職サイトを使って転職が決まりました。
「ナースフル」というサイトです。
その他にも「マイナビ看護師」「看護ルー」「ナースではたらこ」の営業担当から話を聞くなどしていました。
やはり、一人の情報よりも、複数人から情報をもらったり、客観的に評価してもらったほうが安全だと思います。
あと参考にした情報としては、「看護師 転職」でGoogle検索して上位のサイトから10ページ位まで全部見ていました。
100サイトくらいですね。
「看護師 転職 口コミ」の検索結果もけっこう見ていましたし、「転職会議」「Vorkers」「カイシャの評判」などのサイトも見ていました。
あとは、2ちゃんねるの情報も参考にしました。
できるだけたくさんの情報に触れ、情報の偏りがないように気をつけました。
広告だけ見ていると良いことばかり書いてあるし、口コミ的な情報は悪いことばかり書いてあるので、両方の情報を取り入れることを意識しましたね。
とりあえずは転職エージェントに何社か登録、相談して、情報を集めるところから始めると良いと思います。
無料ですし、登録は簡単です。
ネットの情報はあまりアテにならないので、いろいろな情報を集めて判断することをおすすめします。
男性看護師のリアルな収入を書いてきましたが、この記事がこの先のキャリアを考えるうえで、少しでも参考になればうれしいです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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