まだ後悔してるの?男性看護師になった私が「こんなはずじゃなかった」を乗り越えた方法
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転職・就職・キャリア
看護師になったこと、一度は後悔したことあるのではないでしょうか
「男の看護師って女性がたくさんいる職場で働けていいな。しかも白衣のナースだろ!羨ましい!」
私は時々、友人からこのような事を言われる事があります。
確かに男性看護師を外から見ていると、私も同じことを思ったかもしれません。
ただ理想と現実はずいぶん違います。
今では男性が多くなってきたとは言え、看護師は女性の職場です。
男性看護師がその中で働く事は、想像以上にタフな体力と精神力が必要です。
私自身、辛い思いはたくさんしてきました。
看護師になった事を後悔し、眠れずに悩んだこともありました。
しかし、周囲の人たちに助言をもらい物事を前向きに捉える事で、1つ1つ困難を乗り越えてきました。
今回は一つの事例として、男性看護師の私がどのように困難に取り組んで後悔を乗り越えてきたのか、具体的にいくつかの方法を紹介します。
「逃げられない」と一人で抱え込まないでください。
男性看護師として働いていく中で、多くの困難に直面する場面に遭遇します。
「なんで看護師になったんだろう」と悩むこともあります。
そんな時に私が取り組んできた事は、
・一人で解決しようとしない
・困った時に助けてくれる人と普段から関係を築いておく
・上司が必ずしも助けてくれるとは限らない
・専門の転職エージェントに相談する
です。
それでは、私の現場での体験を交えながら1つずつ紹介していきます。
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1. 一人で解決しようとしない
男性看護師として働く中で「どうして男性看護師になったんだろう」という場面は、1度や2度は必ずやってきます。
そのような状態の時は、精神的にもネガティブになっており物事を一人で考え悩みがちになります。
「どうしよう」と迷った時には、一人で答えを出さずにまずは周りの人を頼りましょう。
このように周りに相談する事で、解決できることも多くなります。
実例として「周りに相談しなかった」ことによって起こしてしまった私の失敗例を挙げます。
これは、私が看護師になって3か月目に起こした失敗です。
病院に勤務が決まった初年度、私は入職した病棟でも怖いと有名な女性の先輩看護師の下について仕事をする事になりました。
新人という事もあり、私はとにかく仕事を覚える事で精一杯でした。
また、先輩看護師が怖かったということもあり、仕事中は常に緊張していました。
仕事中、先輩に一度言われたことをまた聞いてしまうと、基本的には怒られるか無視されてしまい、その後も口をきいてもらえません。
そのため、私は言われたことをすぐにメモを取り1回で覚えるように努めました。
ただ、どう思い出しても教わってないこともあったのですが「言ったでしょ」と言われてしまい、反論することさえできませんでした。
そのため、私はその先輩看護師に「聞く」事を徐々にしなくなっていきました。
そんな中、私は3か月後にミスは起こしてしまいました。
夜勤明けで朝食を配る際に、朝食を食べてはいけない患者さんに朝ご飯を持って行ってしまったのです。
このミスの原因は、朝食を食べられない人にはトレーの上に目印の紙が置いてあるはずだったのですが、その紙が置いてなかった事、また私がその事に気づいていたのですが「おかしい」と思い他の人に相談しなかった事にあります。
私の中に「こんなことを聞いたら怒られるのではないか」という思いがあり、自分一人で判断をしてしまったのです。
少しでもおかしいと思ったら、誰に何を言われようと「質問する」という事が出来ていればこの失敗は防げていました。
幸いな事に、この患者さんの状態は悪化することなく事なきを得たのですが、私は先輩看護師からはとんでもなく怒られました。
さらに、私はこの先輩看護師に患者さんがいる病室に連れていかれ、他の患者さんがいる前で謝罪させられました。
また、同様に医師の前にも連れていかれ謝罪させられる事となりました。
この状況を見ていた看護師長は、私を気遣ってくれ色々と話を聞いてくれました。
そして、その後は他の先輩看護師について仕事をする事になったのでした。
2. 困った時に助けてくれる人と普段から関係を築いておく
困った時に助けてくれる人との交流を、普段からしておくことはとても大切です。
可能であれば、多職種とのつながりがある方がより良いです。
ここでは、どのような人と交流しておいた方が良いのかについて紹介します。
男性上司、男性同僚
普段から自分が困った時に助けれくれる男性の先輩看護師や上司との関係性を作っておくことはとても大切です。
特に男性の同僚や先輩からのサポートは心強いです。
同じ職場に男性看護師がいる場合、連携は常に取っておくと良いです。
外部の看護師
また、看護師の研修会に行った際には、他の病院や地域で働く男性看護師との交流が持てます。
ここでも積極的に話しをし、横のつながりを作っておくことも大切です。
今では、SNSでも男性看護師の集まりなどがあり、自分が勤めている職場以外の男性看護師とも交流がしやすくなっています。
自分が働いている病院や地域では当たり前の事でも「実は他の病院では違った」という事はよくあります。
そのためにも、外部の環境で働く看護師の視点は大切にしましょう。
看護師ではない職種
さらに、看護師ではない職種の方との関係もあればなお良いでしょう。
看護師同士だとどうしても視野が狭くなってしまう事があります。
悩み事がある時には、全く違う視点からの意見を聞くことも出来ます。
そして、一緒にご飯を食べに行ったり飲みにいったりなど、仕事を忘れてリフレッシュも出来るので良いですね。
3. 上司が必ずしも助けてくれるとは限らない
困った時に頼りになるのは上司、というのが一般的な意見です。
しかし、上司が必ずしも助けれくれるとは限りません。
ここでは、私の経験を交えながら上司との関わり方について紹介します。
仕事をしていく中で、自分だけの判断では対処できないトラブルが起こります。
そんな時、まず相談するのが自分の先輩や上司ではないでしょうか。
しかし、トラブルは予期していない時に起こります。
私の経験上「なんで今なの」っていう時に大きな問題が起こることが多いです。
そして、そういう時に限って頼れる先輩や上司がいないのです。
たとえ先輩や上司がいたとしても「助けてくれない」という状況もあります。
忙しさを理由にサポートを断ってきたり、ひどい時には「私には分かりません」と言われた経験も私にはあります。
なので、このような現状を想定しながら何か起こった時に「あなたを助けてくれる」人を作っておきましょう。
もちろん患者様のためでもあるのですが、これはあなた自身を守るためでもあります。
自分の上司を飛び越えて、その上の上司に相談する事になったとしても、状況をしっかりと説明して最悪の事態を防ぐように努めましょう。
私には「何で先輩である自分に相談しないで上の人間に言うんだ」と言われた経験があります(この時は私の先輩にもきちんと相談していたのですが・・・)。
最善の努力をしても、結果的に上司の怒りを買ってしまった場合、それはしょうがないことです。
もしそれが理由で嫌がらせをしてきたとしても、それに耐える必要はありません。
そんな時は迷わず職場の上の人間に相談し、所属を変えてもらうか転職も視野に入れて行動しましょう。
4. 解決できない場合は、専門の転職エージェントに相談する
困った時に頼れる人に意見を求めるのはとても大切です。
しかし、それでも解決しない場合には、看護師専門の転職エージェントに相談しましょう。
困難を解決しようと、できる所まで頑張ってみるのも大切ですが、無理のし過ぎは禁物です。
ここでは、転職も視野に入れた考え方について紹介します。
私自身経験がある事ですが、同じ職場の看護師の先輩や同僚に転職についての話をさりげなくしてみると「お前は何を言っているんだ」みたいな雰囲気になった事があります。
これは、男性看護師であってもしかりです。
看護師ではない私の友人や知人に仕事の悩みや転職について相談したこともありますが、私が納得するような答えは返ってきませんでした。
そんな時に相談する相手として「看護師専門の転職エージェント」という選択肢を持っているのは、これからの人生について考える時に強みになります。
「看護師の転職をサポートする人材派遣会社なんて、看護師をどっかの病院へ入れたいだけでしょ」と思われている方がいるかもしれません。
中にはこのような会社がある話も聞いたことがあります。
しかし、私が関わった人材派遣会社の担当者は、看護師のことをもっと理解しよう、と自分自身で参考書を買いながら看護の勉強をしていました。
外部のセミナーにも参加し病気の勉強もされていました。
「過去に看護師さんの転職を担当したときに、看護師さんの言っていることが全く理解できず悔しくて勉強を始めました」とその担当者さんは話されていました。
担当者の方の一生懸命な思いがひしひしと伝わってきました。
さらに言うと、病院など看護師を必要としている採用側は、看護師を一人採用するために約100万円の求人広告費を使っています。
一般的な会社で社員を一人採用するのにかかる広告費が約40万円である事と比べると、看護師採用には2倍以上の広告費がかかっているのです。
求人広告費は「どうしても看護師が欲しい」という気持ちの表れでもあります。
このような思いを受けた転職エージェント側は、病院側の気持ちに何とか応えようと真剣になります。
看護師の中でも男性看護師は絶対数が少なく貴重な存在です。
男性看護師の転職となると、取り合いが起きているのが現状です。
そのため、転職エージェントが行う男性看護師へのサポートは非常に充実しており、男性看護師が持つ悩みや希望に対して親身に応えてくれます。
私が転職した時は、最終的にはリクルートの看護師転職サイトを使って転職が決まりました。
「ナースフル」というサイトです。
その他にも「マイナビ看護師」「ナースではたらこ」にも登録して話を聞きました。
転職して環境を変えると解決することはたくさんあります。
行き詰まりを感じたら、専門エージェントにまずは登録・相談して情報を集めるところから始めるとよいと思います。
無料ですし、登録は簡単です。
希望の働き方や地域、プロフィールを入れればOKです。
あと複数のエージェントに登録するのは必須ですね。
いくら専門のエージェントとはいえ一人の情報だと偏ってしまうので、複数人からの意見を聞いて客観的に判断するのが大切です。
まとめ
私は何度も「なんで看護師になったんだろう」という思いと向き合ってきました。
「看護師を辞めたほうがいいんじゃないか」と考えたこともありました。
そんな時私は、自分一人で答えを出すのではなく、周りの人に相談し助言をもらう事で乗り越えてきました。
迷ったら一人で解決しようとせずに、まずは周りの人に相談してみましょう。
そして、転職についての相談は、その道のプロである転職エージェントに相談しましょう。
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