転職は逃げなのか?「逃げ転職」は悪いこと?不利になるのか?
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転職・就職・キャリア
転職を「逃げ」と言われると腹が立つ
転職はどうしてもネガティブなイメージで捉えられがちです。
転職に対して、「現状からの逃げ」というイメージがあるのは疑いようのない事実だと思います。
会社の上司や同僚から、そういうプレッシャーをかけられた経験のある人は多いことでしょう。
「ここから逃げても何も変わらないぞ。お前が変わらない限り」
これは一つの真実ですが、転職引き止めの常套句でもあり、一つの企業で長く働くことが美徳とされた日本社会の中での社会人哲学であるとも言えます。
私も3回転職していますし、現在は独立していますので、実質4回の退職をしています。
そのたびに、やはりネガティブな言葉もかけられましたよ。当然ですよね。
そんな私が迷える転職者、転職希望者に伝えたい事は、
「そもそも逃げじゃない転職なんてこの世にあるんかい!」
ということと、
「逃げて何が悪いんだよ。開き直ればいいじゃん」
ということです。
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転職は「何かからの逃げ」
最初にそもそも論をしてしまいますが、転職は結局「何かからの逃げ」だということは肯定してしまいましょう。
「逃げ」というネガティブなイメージを払拭したくなるから苦しくなるわけです。
肯定しましょう。
ほぼ全ての転職は何かからの逃げの要素が含まれていると思います。
だから転職するわけで。
・職場の人間関係からの逃げ
・低い給与からの逃げ
・日々のストレスからの逃げ
・サービス残業、ザービス出勤からの逃げ
・斜陽産業からの逃げ
逃げじゃない転職の事例って思い浮かびますか?
キャリアアップをしたい?
今のキャリアや給与からの逃げでしょう。
家族のことを考えたポジティブな転職?
転勤からの逃げだったり、家族と時間を過ごせないことからの逃げでしょう。
何かしら逃げたり捨てたり脱却したりするわけですよ。
まずは逃げてる自分をしっかりと見つめて肯定しましょう。
世の中のほとんどの事象は表裏一体
ところで、逃げるって悪いこと、ダメなことなんでしょうか?
これ、言い換えればリスクを回避しているわけで、ネガティブなこととポジティブなことは常に表裏一体です。
例えば、私は他人からよく「飽きっぽい」「諦めが早い」と言われます。
でも、これも言い換えれば「切り替えが早い」「ダメなことからはさっさと撤退する」というメリットもあるわけですよね。
世の中のほとんどの事象は表裏一体です。
言い方次第、捉え方次第でネガティブにもポジティブにもなる。
あとはその後の結果次第ですよね。
結果が良ければ「切り替えの早さ」を褒められるし、結果が悪ければ「諦めの早さ」を非難されます。
「逃げ」も同じで、後の結果さえ良ければ「ナイス逃げ!」なんですよ。結局。
人生は無慈悲な結果論なんです。
逃げなければ死ぬ時代
我々の遠い祖先は狩猟民族でした。
集団で獲物を狩って、それを食べて生活していたわけですね。
そんな生活の中、獲物となる動物と相対するとき、「逃げ」がなかったらヤバイですよ。
命がいくつあっても足りません。
「ヤバイ!」と思ったら逃げて逃げきれるヤツが生き残れたわけです。
勇気がある、言い換えれば無謀で鈍感な人は動物にやられて死んでいますよ。
我々は無事逃げ切った人の子孫なわけです。
逃げるというのは、人生における様々なリスクを回避するために必要な行動なんですよね。
というわけで、逃げるという行動には何の問題もありません。
逃げろ逃げろ。どんどん逃げろ。開き直れ。
全ての困難からは逃げられない
ただ、逃げた先には別の困難が待っています。
転職活動も面倒くさいし、新たに入った就職先にも必ず問題はありますよね。
全く問題のない職場はこの世にありません。
もちろん就職を嫌って独立すれば更にめんどくさく、毎日が戦いの連続です。
我々は逃げつつ戦い、戦いつつ逃げるという狩猟生活から一生逃れられません。
逃げているのに逃げられないという矛盾。なんだこれ。
厳密に言えば、「ここまでは逃げられる」という範囲と「もう逃げられない」があるという感じでしょうか。
逃げ続けるとどこにも逃げられなくなるというジレンマ、パラドックスのようなモノがあるわけですね。
なので、戦いつつ逃げることが重要。
ヒットアンドアウェイ。
一つ逃げたら、次は一つ戦わないと。
誰だって日々逃げている
というわけで、逃げじゃない転職なんてないんだから肯定しちゃえばいいし、そもそも逃げることはリスクを回避することだから悪いことではないんですよね。
あとは、その後にどうするか次第。
人は知らず知らず安定を好む生き物です。変化を嫌います。
なので、世間は変化する人を攻撃しがちなんですよね。
自分の中の「安定という常識」を攻撃されて、ムズムズするわけで。
でも、例えば「転職しない」というのは、言い換えれば「転職からの逃げ」なんですよ。
本当は転職したいけど、面倒くさいし次の会社のほうが更に待遇が悪くなる気がして動かない人は多いでしょう。
これも完全な逃げ、現実逃避ですよね。
なので、見方さえ変えれば誰だって逃げているわけですよ。
逃げが悪いのではなく、さらけ出すのがダメ
ただ、これは面倒くさいんですが、建前として転職時に「逃げ転職」は一旦隠してください。
転職で面接をする際、やはりネガティブな印象のある人はどうしても採用したくないんですよ。
明らかに不利です。
すぐ辞めそうだし、常に文句ばかり言ってそうだもの。
採用担当者として、この愚痴の対象が採用後には自分になるんだろうなーというのが簡単に想像できてしまう(笑
逃げ転職が悪いんじゃなくて、自分の思っていることをべらべらしゃべってしまうことが悪いんです。
社会人である以上、人に甘えずにしっかりと演出しましょう。
ポジティブな自分を見せつけましょう。
他人に何でも話してしまうというのは、依存であり甘えです。
逃げを安易に非難するの、やめましょう
逃げ自体は一つの正しい行為です。
子供のイジメ問題でも、逃げが一つの解決になりますよね。
そのコミュニティの中で親が介入して頑張って解決するのもいいんですが、うまくいかなかったら転校してしまうのも一つの方法です。
そういうのを「逃げ」だと言って非難するのは良くない。
現実的な問題なんですから。
一見ネガティブそうなことを、有利な立場にいる人が簡単に非難するのはやめましょう。
そんなの、たまたま運良くそうじゃないだけなんだから。
本気で疲弊すると逃げることすらできない
仕事が多忙で鬱になり、自殺する人がいます。
こういう場合、「その前に逃げろよ」みたいなことを言う人がいますが、なかなそう簡単にはいかないですよね。
やっぱり逃げにくい雰囲気があったり。
もっと言えば、本気で疲弊して思考停止すると逃げることすらできなくなるわけで。
人間ってそう簡単に理屈通りに動けませんよ。
精神が消耗すると、合理的な判断なんてとてもできないですからね。
「逃げ転職」にネガティブなイメージがあると、こういう不幸も多数引き起こします。
別にポジティブにする必要はないんだけど、もっと転職が当たり前のことになってしまえばいいと思いますね。
意識としても、社会の仕組みとしても。
まとめ
一つ逃げたら、その先で一つ立ち向かう。
その精神さえ持てれば、逃げることは何も悪いことではありません。
リスクのあることであれば、さっさと見切ってしまうのも一つの重要な選択ですよ。
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