転職で年収アップする方法と戦略。重要なのはタイミング?
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転職・就職・キャリア a
年収を大幅にアップさせるなら転職か独立
大幅な年収アップを目指して転職を考える人はたくさんいます。
そもそもの基本として、一つの会社に在籍し続けて年収が急激にアップすることはほとんどありません。
大手企業はもちろんのこと(給与規定でガチガチ)、中小企業でもそれほど極端に年収のベースが上がることは稀でしょう。
もちろん、残業代が増えたとか、景気が良くてボーナスが上がったとかはありますが、ここではそういう類の話をしているわけではありません。
ベースとなる年収を大幅に上げるためにはどうしたらいいのかというのがテーマです。
大幅な年収アップを目指して転職を考えるというのは、戦略としては正しいと思います。
というか、大幅な年収アップは転職か独立かの2択しかないでしょう。
実は私も30代前半での転職で年収が約150万円アップした経験がありますよ。
ただ、転職は一歩間違うとむしろ年収ダウンしてしまうので、慎重に検討する必要はあります。
独立はなおさらですね。
今回は年収アップの転職を狙うための戦略について考えてみます。
所属する会社で年収の大幅アップが望めない理由
まず、なぜ同じ会社に在籍し続けると急激な年収アップが望めないのでしょうか?
これは自分が経営者の立場に立てば簡単に理解できます。
会社を経営していく上で何より大切なのは、「利益を出して会社を継続させること」です。
いくら単年で莫大な利益を生みだしても、継続性がなければ社会は豊かになりません。
従業員も数年で潰れる会社なんて安心して働けませんよね。
会社というものは、まずは存続することが至上命題なのです。
存続して初めて社会貢献に繋がるわけですね。
存続するためには、常に利益を出さなくてはなりません。
利益とは、「売上-支出」になります。
そして、多くの会社の支出の中で一番大きな割合を占めているのは「人件費」という名の固定費です。
人件費を下げつつ売上を上げるゲーム
ぶっちゃけ、会社経営って人件費との戦いなんですよ。
いかに人件費を少なくしながら売上を伸ばし、利益を出していくかというゲームみたいなものです。
もしも人件費が0だったら誰だって事業に成功できますよ。
当たり前ですよね。
事業のために効率よく適材適所で従業員を使い、継続して多くの利益を生み出すのが優秀な経営者というわけです。
こうやって書くと経営者は何だか非常に悪どいように感じる人もいると思いますが、そんなことはありません。
会社全体の利益、もっと言えばそこで働く従業員一人ひとりの生活を考えた場合、やはり多くの従業員を安定して雇用し、給与を払い続けるということはとても重要なことです。
そのためには全体の人件費のコントロールをして経営を安定化、健全化させる必要があります。
矛盾しているようですが、従業員のためにもそう簡単には固定支出を増やせないんですよ。
従業員の昇給希望を毎回受け入れていたら、会社は簡単に倒産します。
経営者って大変なんですよ。ホントに。
組織の中では一人だけ優遇できない
また、企業は人が動かしているので、どうしてもそこに人間関係が生まれます。
なので、特定の人間に利益を与えすぎると、どうしても反発やいがみ合いが生まれ、不協和音が発生し、会社の運営にマイナスを及ぼしがちなんですよね。
不思議とどこかから情報が漏れて、「なんで俺は給与上がらないの?」「あいつより俺のほうが会社に貢献してるじゃないか!」なんていう無駄な不満が生まれるのです。
経営者としては、ホントは利益をめっちゃ出してくれる従業員にはもっと給与を払いたいはずなんですよ。
その人のお陰で会社の経営がうまくいっているわけで。
でも、それをやっちゃうと他の人の給与も上げないといけなくなります。
この辺、本当に難しいですよ。
給与規定でガチガチに決めている会社も多いですしね。
実力主義がいいなんて言いながら、本当に完全実力主義の給与体系になったとしたら多くの人はその会社を退職することでしょう。
パレートの法則の通り、会社の8割の従業員はたいして利益を生み出していません。
つまり、成果主義の給与体系になると、8割の人は年収が大幅に下がってしまうわけですねー。
大企業というのは小さな社会主義みたいなものなので、平等感は重要なんですよ。
給与の大幅アップが狙えるタイミング
結論として、会社は特定の従業員のベース給を極端にアップさせるって結構難しいんです。
ただ、これができるタイミングが一つだけあります。
それが「入社時」なんですよ。
入社時はその従業員のベースが決まるタイミングです。
例えば欠員が出て従業員を補充する場合など、これまで支払っていた固定費が浮いていることになりますので、会社としてはその金額までは支払っても損失を感じません。
また、例え全体の固定費が増えることになったとしても、入社時は他の従業員とのバランスを考える必要があまりないので、「価値がある」と思わせれば高いベースを提示してもらえることはあります。
一人分の固定費がちょっとくらい高くても、全体から見れば些細な金額だからですね。
大企業の場合は転職者ですら給与規定でガチガチだったりしますし、そもそも入社したい人が多く買い手市場なのでなかなか飛び抜けた数字は出してもらいにくいです。
その変わりそもそものベースが高い場合が多く、結果的に年収アップしたりします。
中小企業は裁量が大きく、タイミングがバチッとハマれば高いベースを提示してもらえるでしょう。
私は前職、前々職で採用担当もしていましたが、給与交渉はある程度の裁量を会社からもらっていました。
面接して、相手のスキルや前職の給与などを参考にし、これくらいの給与なら雇う価値があると役員に伝えるわけです。
この際、やはり前職給与はある程度参考にしていました。
その人材が欲しい場合、+50~100万くらい出せば落ちるだろうと考えるわけです。
社員交換で二人共給与アップ?
ここで一つ面白い事例ですが、例えばA社とB社という会社があって、ここに経理担当者のCさん、Dさんが在籍していたとしましょう。
CさんはA社を退職してB社に転職、DさんはB社を退職してA社に転職したとします。
こんな場合、Cさん、Dさんの年収が共に大幅にアップするなんてことはそれほど珍しいことではありません。
もちろん、Cさん、Dさんが元の会社に居続けた場合に大幅昇給はありえないでしょう。
経理など特定のポジションの担当者がいなくなった場合、会社は急いでそのポストを任せられる人を探します。
ポスト不在状態が続くことが会社にとって不安なので、それなりにキャリアがあって任せられそうな人がいた場合、ちょっと高めの給与を提示することも十分考えられます。
会社としては早めに確定させたいですからね。
キャリアやスキルよりもタイミング
何が言いたいかというと、転職で年収アップする理由ってキャリアやスキルだと思っている方も多いと思いますが、実はタイミングが一番重要なんですよ。
欲しいときに欲しい人材がやってくれば、多少高くても採用したくなるのは当然です。
キャリアやスキルなんて一つの判断材料でしかないので、それをいくら磨いたとしても、需要と供給がハマらなければ大幅年収アップは勝ち取れません。
TOEICで満点取ったスキルがあったとしても、それを求めていない企業であれば大したプラス査定にはならないでしょう。
ですので、転職ってある意味運も必要なんです。
タイミングって運ですからねー。
ただ、その運をコントロール手段もありますけどね。
これはちょっと考えてみればその理屈が分かると思います。
給与交渉も非常に重要です。
当たり前ですが、交渉なしにわざわざ高い年収が提示されることってほとんどありません。
先にも書いた通り、会社経営とは出来る限り人件費を下げて利益を生み出すゲームみたいなものです。
わざわざゲームにとって不利なことはしません。
しかし、良い従業員を獲得したいという意思は強いので、必要な人材だと思えば多少無理してでも取りに行きます。
その際、しっかりと給与交渉しているかどうかで金額は大きく変わります。
そうは言っても、結局は労使関係なので入社前の給与交渉ってものすごく難しですよね。
機嫌を損ねて内定取り消しになったらたまったものじゃないですからねー。
タイミングと給与交渉の必勝法
上記の通り、転職による給与の大幅アップを狙う場合に重要なのは「タイミング」と「入社前の給与交渉」です。
勘のいい方は既にお分かりだと思いますが、この2つをスムーズに進めるために重要なのが「転職エージェント」ですよね。
これは別に転職エージェントの回し者とかそういう話ではなく、どう考えてもそのほうが有利です。どう考えても。
ぶっちゃけ、転職エージェントを使わずに年収アップ転職するのはなかなか難しいと思いますよ。
まずタイミングの問題ですが、自分一人で転職活動をするとこのタイミングを図るのが非常に難しいです。
相手の企業のことなんて分かるわけがないし、完全に運勝負になるんですよ。
さらに、現在の会社を退職して行う転職活動は最悪です。
無職期間が伸びると転職活動はどんどん不利になっていくので、2、3ヶ月間しか勝負するタイミングがないんですよね。
もしもこの期間に自分とマッチする企業が求人募集しなかったらどうしますか?
適当な会社を選ばざるを得なくなり、不利な転職活動となります。
一方、在職中に転職エージェントを使って転職活動をすればエージェントがこのタイミングを図ってくれます。
自分が高く売れるいいタイミングで転職をすれば良く、どう考えても有利ですよね。
株でも高く売れるときと安い値段でしか売れない時があるのと同様、自分自身も必ず今より高く売れるタイミングがあるんですよ。
現在もらっている年収があらゆる会社のあらゆるタイミングの中でMAXだという確率はほとんどありません。
誰にでも、必ず現在の年収より高く売れる会社、タイミングはあるわけです。
それをしっかりと探しに行くかどうか。
前述した「運、タイミングをコントロールする術」とはこのことですね。
これだけでも転職エージェントを使う価値は大いにある。
給与交渉を代わりにやってくれるありがたさ
さらに、転職エージェントは転職者がやりづらい「事前給与交渉」を代わりにやってくれます。
エージェントは元々駆け引きのプロであり、転職者の給与が高いほどエージェントの利益も増えるため、それはそれは必死に交渉してくれます。
転職者のためというより、自社のため、自分の成績のためもあるわけで。
私が150万円の年収アップ転職に成功した際も上記のパターンでした。
正直に言うと私の場合は前職の給与が低すぎたので、エージェントも交渉は簡単だったと思います。
前述した通り、交渉せずに無駄に高い給与を提示する会社なんてなかなかありませんよ。
交渉することで会社が考えているギリギリのラインまで年収を上げることができるわけですね。
無料だから使い倒さないと損
これらのことを、転職エージェントは無料でやってくれます。
さらに、しっかりサポートしてもらいつつ、必ず転職しなければいけないわけではありません。
タイミングが悪く、なかなか自分を高く売れないとなれば転職しなければいいんです。
エージェントのサポートを受けつつ、結局転職しない人はたくさんいますので気兼ねする必要は全くありません。
年収アップ転職の常識として、転職エージェントは使い倒さないと勿体無いです。
是非とも活用しまくって年収の100万、200万円アップを勝ち取って欲しいですね。
最強の転職エージェントランキング
それでは、私のこれまでの経験や、転職業界にいる知り合いの評価などを総合してオススメの転職エージェントをご紹介いたします。
もしもあなたが在職中で転職に迷っているのであればとりあえず相談してみては。
第一位 リクルートエージェント
大企業に転職したいのであれば、やはり王道のリクルートエージェントには必ず登録しておくべきです。
大企業とのパイプが違います。
アドバイザーの能力も全体的に高く、担当者による当たり外れが少ないのがいいですね。
経験豊富なアドバイザーが多いので、不安なことは何でも相談してみるのがいいです。
私も毎回相談していました。
是非ともアドバイザーを使い倒して欲しいものですね。
第二位 type転職エージェント
非公開求人が多く、利用者満足度が非常に高いのが特徴。
71%が年収アップというデータも心強い。
転職者一人ひとりへのサポートが手厚く、書類・面接対策もバッチリ。
「初めての転職で不安だからしっかりサポートして欲しい」
そんな人にはイチオシですね。
ただ、対応拠点の関係で転職支援してくれるのは「一都三県限定(東京、神奈川、埼玉、千葉)」なんですよねー。
このクオリティで全国展開してくれれば嬉しいんですが。
逆に地域を絞って注力しているので、20~30代で一都三県の転職を検討している方にはかなりオススメですね。
第三位 ハタラクティブ
ここはちょっと異色の転職エージェント。
正社員からの転職ではなく、フリーター・就職浪人・派遣など未経験者が正社員になることに特化したエージェントです。
実は、転職エージェントへの登録って断られることがあるんです。
転職エージェントにとって登録者は商品なので、「売りづらい商品」は仕入れないことがあるんです。厳しい。
恥ずかしながら私も最初の転職時、リクルートエージェントさんに断られています(笑
新卒で1年ちょっと働き、その後2年間独立しようと個人活動(ブランク期間)をしていて、その後就職活動したら普通に断られてしまいましたよ。
ハタラクティブはそういう人の味方です。
正社員経験のない方を正社員にすることに特化していますので、私と同じようにキャリアが汚くてリクルートエージェントさんに断られてしまった人(笑)、正社員になることに自信がない人などどんどん登録してみてくださいね。
ちなみに、現在の転職市場は売り手有利ですので、リクルートさんも結構どんなキャリアでも登録できると思います。
第四位 パソナキャリア
転職者の67.1%が転職後の年収アップに成功しているというのが大きな強みです。
キャリアアップ、年収アップを目指して転職活動をしている人は是非とも登録したいところ。
大企業だけでなく、自分の可能性を広げたいと考えているのならとりあえず押さえておきたいですねー。
たくさん登録すれば、得をするのは当然
担当者との相性やタイミングもありますので、できるだけたくさんのエージェントに登録したほうがいいですよ。
多くのエージェントにタイミングを図ってもらったほうが、ベストな案件とぶつかる可能性が高いのは当然です。
エージェントごとにそこでしか扱っていない案件もあるので、運命の出会いを逃す可能性もありますしね。
私も転職のたびに毎回3社は登録していましたし、登録しなおしていました。
めんどくさいですが、転職は人生の一大イベントですからね。
出来る限り有利に進めたい。
企業に面接に行くことに比べたら気軽なもんですよ。
転職活動が進んでいる実感も得られますので、在職中でもすぐにでも登録してまずは相談に行ってみることをオススメします。
タイミングと給与交渉を制し、年収アップする方が一人でも多く生まれるといいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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