確定申告が分からない!その仕組みとは?基本をやさしく解説
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そもそもの部分をスバッと解説!
こんにちは、副業コンシェルジュのweb軍師です。
今日は3月4日、ようやく確定申告の書類を作成して税務署に提出してきました。
なかなかめんどくさい作業ですよねー。
ところで、今までに一度も確定申告をしたことがない人にとって、確定申告は未知の領域ですよね。
普通に雇われて仕事をしているとなかなかその機会は訪れないので、全く予備知識0、何も分からないという人も結構いると思います。
で、「確定申告」で検索してみると、多くの情報は確定申告の書類の書き方などの解説をしています。
「いやいや、俺はまだそこじゃないんだよ。まず確定申告の意味が分からないし、どんなときにするべきものなのかも分からないんだよね」
意外とこういう方はいるんじゃないでしょうか?
このブログでも紹介しています通り最近は多くのサラリーマンが副業をするようになってきています。
副業と確定申告は切っても切り離せません。
知らずに脱税して、あとでえらいことになる人も今後増えていくかもしれません。
というわけで、今回は何気にFP2級の資格を持っている私が、確定申告の基本についてめちゃめちゃ簡単に解説してみます。
「そもそも」の部分から解説しますので、これを読めばあなたも確定申告の全体像が掴めることでしょう。
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確定申告とは?何が確定するの?
まず、「確定申告」って何?という当然の疑問から。
これは、個人や法人の一年間の収入や支出を計算して「所得」を確定させ、それに伴う「税金」を確定させて申告することを指します。
つまり、確定申告って税金を納めるためにやっているわけですね。
もうこの時点でちょっと腹立たしいですよね。
税金って国や地方に有無を言わさず持っていかれるモノなのに、その金額は納める本人が計算しなくちゃいけないわけです。
なんでこちらが支払うのに手間までかけなきゃいかんのだっていう。
持っていくのならお前が勝手に計算しろよって話です。
我々はコミュニティで生活する社会的動物
ただ、ここはグッとこらえるしかない。
我々は国や地方というコミュニティに所属して生活しています。
日々知らず知らずのうちにその恩恵にあずかっているわけですよね。
例えば警察が全く機能していなかったら、泥棒とか暴力とかのリスクに日々晒されるわけです。
泥棒されても家族が殺されても誰も助けてくれず、泣き寝入りの世界ってなかなかカオスで怖いですよー。
大多数の人がなるべく生きやすくするために、国や地方は「運営費」というか「みかじめ料」を取っているわけですねー。
「お前の基本的な生活を保証してやるから金出しな。ぐへへ。」ってなとこです。
税金は年貢みたいなもの
「税金」ってのは、考えてみれば「年貢」と同じです。
少ないほうが嬉しいけれど、少なすぎると国などがうまく機能しなくなりますよね。
国が弱ければ昔で言えば他国に攻められたり、現代で言えば経済的に攻めこまれたりするわけです。
この辺に興味がある方は、「大きな政府、小さな政府」あたりのことを勉強すると面白いですよ。
政治の基本的な仕組みが理解できます。
税金の算出方法が複雑化
税金の計算については、昔で言えば年貢は畑や田んぼの広さに合わせて「これだけ納めろ」で終わったかもしれませんが、今は社会が複雑化しています。
商売や収入の仕組みは多岐にわたります。
税務署はとてもじゃないけど一人ひとりの収入なんて管理できません。
それを管理しようとしたらそれこそ莫大なコストが必要で、そのコストは税金から賄われるわけです。
意味が無い。
なので、基本は性善説的な考え方で「個人個人でしっかり計算して税金納めてねー」という仕組みになっているわけです。
金払わないなら強制徴収に拉致監禁
もちろんこれは単なる性善説ではなく、不正が見つかった場合には罰則規定があります。
いわゆる追徴課税や、ひどい場合は脱税容疑で逮捕されますね。
年貢を納めなかったら暴力装置を働かせて強制的に徴収しつつ、拉致監禁までする。
国というものは、なかなかヤクザな機関と言えます。
昔の悪徳庄屋でもここまではしないだろうっていう。
確定申告をするのはどんな人?
ここまでで、確定申告は「正しく税金を納めるために行う」ということが分かりました。
あと、国というのは結構横暴な機関だということも分かりました(笑
では、次の疑問。
なぜ、確定申告をする人としない人がいるのでしょうか?
本来は全員確定申告するのが原則
これも基本を理解すれば簡単です。
本来、全ての人が自分の1年間の収支について確定申告をするのが正しい形です。
ただ、日本の労働者の数千万人がこの時期に一気に確定申告書類を提出したら、税務署はパンクします。
さっきも出てきましたが、処理にコストが掛かり過ぎる。
税金を集めるためにどれだけ税金を使わなきゃいけないのよってことですねー。
なので、特例としてサラリーマン(労働者、雇われている人)が支払う税金は、雇い主がきちんと計算して徴収してまとめて納めてねという決まりになっています。
これは雇い主(法人)の義務です。
労働人口の多くはサラリーマンですので、これだけで税務処理が圧倒的に削減できるわけですねー。
多くの人がサラリーマンをしているので、確定申告をすることがイレギュラーな感じがしてしまいますが、確定申告をしないことがイレギュラーだと認識しておけばOKです。
こんなこと誰も教えてくれないので、どうしても確定申告するのがイレギュラーな気がしてしまいますけどね。
サラリーマンの税金の仕組み
ちなみに、サラリーマンの税金の仕組みについて。
これはみなさんご存知の通り、毎月「源泉徴収」という形で勝手に給与から天引きされ、年末に「年末調整」が行われてお金が戻ってきたりしますよね。
これがどういう仕組みかと言えば、源泉徴収ってのは実はそのタイミングで税金を収めているのではなく、月給から1年間の所得を推測して、これくらいの税金額になりそうだなというのを計算し、あとで取りっぱぐれのないように先に毎月の給与という「源泉」から徴収しておくという意味です。
なので、会社に保留されているんですよ。
で、年末調整というのは、1年間の所得が確定して税額が確定するので、毎月の源泉徴収で取り過ぎていた分を返すという作業です。
単純な話、徴収が足りない状態を防ぐため、毎月の源泉徴収額というのは推測される税額よりも「ちょっと多め」に取っているんです。
年末調整でお金が貰えると嬉しい気分になる人もいると思いますが、単に取られすぎていたモノを返してもらっただけですねー。
年末調整で税額と徴収額を一致させ、それを雇い主がまとめて個人の所得税として納めるわけです。
控除は申請しないとできない
あと、年末調整の時期に色々書類を書かされたり生命保険の証明書などを提出したりめんどくさいなーと感じると思いますが、これは税額を決める上で重要な手続きです。
いわゆる「所得控除」や「税額控除」をするわけです。
控除は義務ではないので、申請しないと単順に税額が上がります。
フリーランス、個人事業主の確定申告では、この辺りを自分で計算して行うわけですねー。
サラリーマンでも確定申告する理由
サラリーマンは基本的に確定申告しなくて良いということが分かりました。
でも、サラリーマンでも確定申告している人がたまにいますよね。
これはなぜなのでしょうか?
これは大きく分けて2パターンあり、一つはサラリーマン以外の収入があってその分の税金を申告しなければならない場合と、もう一つは税金を減らすために申告する場合です。
収入に関しては、基本的にはサラリーマンの給与以外の副業所得(株、FX、アフィリ、転売などの収入-経費)が20万円以上ある場合は申告が必要です。
株のみやっていて、特定口座で「源泉徴収あり」を選んでいる場合は20万円以上の売却益が出ても申告する必要はありません。
ヤフオクで転売して稼いだとか、アフィリで収入を得たとか、アドセンス収入があるなどはこれに該当します。
これを申告しない場合は立派な脱税となります。
摘発されるかは別として。
確定申告していない人が多いのが現実
ぶっちゃけた話、副業で申告せずに脱税している人は結構いるでしょう。
見つからなければお咎め無しとも言えますが、あとで見つかった場合が大変です。
遡っての税金の支払い、社会保険の支払い、さらに罰金の支払いもあります。
悪質な場合は刑事罰もありますね。
率直に言って多くの副業は、税務署が本気で調べれば全て分かります。
ほとんどの場合、支払っている側がその申告をしていますし、銀行口座などにも履歴が残りますからね。
全く分からないのはパチンコ、パチスロの利益くらいなもんです。
上記の通り税務署の回収コストがかかるので、細かいものは見て見ぬふりをしているだけです。
税金は「取りやすいところから取る」が基本原則なので。
ただ、タレコミなどでガサ入れが入ることは結構あるようです。
何かあった場合あとからでも調べられてしまいますので、素直に払っておいたほうが楽ですよ。
例えばアフィリで言えば、最初に払っておかないとあとで金額が大きくなってきたときに困りますよ。
「すいません、去年脱税しました」って修正申告する羽目になるわけですから。
お金を払うのにめんどくさい作業をしなくちゃいけないってのは非常に煩わしいという気持ちは分かりますけどね。
義務なので諦めましょう。
税金額を減らすための確定申告
もう一つ、税金額を減らすために確定申告することがあります。
会社の申告ではイレギュラーなことは対応してくれませんので、イレギュラーな申告が必要な場合は自分で確定申告します。
例えば、「住宅借入金等特別控除」いわゆる「住宅ローン控除」に関しては、初年度は確定申告の必要があります。
もちろん、これは税金額を少なくするために必要なだけなので、申告の義務はありません。
しなかったら本来払わなくて良かった税金を払わなくてはならないだけです。
こういう部分、国の仕組みは結構自己責任ですよ。
知らないと損することって実は意外とあります。
そして、それは特に誰も教えてくれないという。
大人なんだから自分で調べてね、ということなのでしょう。
確定申告はいつ?
確定申告の時期は、毎年2月15日前後から3月15日前後です。
これは税額を決める所得は暦の1月1日から12月31日で計算する(暦年課税)ので、年が明けて数字が確定し、書類など諸々準備して2月くらいならちょうどいいでしょーってな話です。
さらに、市県民税の額や社会保険の金額を計算しないといけないので、3月15日までには出してくれないと計算が間に合わんよというような話です。
ちなみに、市県民税が入社2年目の6月から始まるのはこの辺が絡んできます。
所得税はその年の所得に応じてその年に徴収されますが、市県民税は昨年の所得に応じて翌年から支払いが始まります。
なので、新卒2年目の6月から市県民税の源泉徴収が始まりますし、急に税額が上がるのもこのタイミングですね。
年末で所得額と基本的な税額が確定
↓
3月15日までに書類にして提出し、イレギュラー分も含め最終確定する
↓
5月までにその書類から市県民税や社会保険の金額を計算
というような流れになっています。
市県民税は後から来るから大変!
ちなみに、会社を退職してプラプラしていると所得税の支払いは当然なくなりますが、市県民税は一年ずれているので結構大きな金額の請求書が自宅に届いてびっくりします。
普段給与天引きで源泉徴収されているのであまり意識しませんが、自分でコンビニなどで支払いをすると「こんなにも払っていたのか!」とびっくりしますよ。
というか、払うお金がない人すらいることでしょう。
確定申告の書類を一度書いてみよう!
ここからは私のオススメですが、サラリーマンの方で特に修正申告をする必要がない方も、一度は確定申告の書類を書いてみると良いです。
そうすれば、日頃勝手に天引きされている税金の計算方法が掴めます。
「税金が高い!」などと文句を言う前に、まずは自分の所得がどのように計算され、どのように税額が算出されるのか実際にやってみましょう。
というか、「公務員は我々の血税を無駄遣いするな!」なんて声高に叫んでいる人は、大体たいして税金を払っていないというオチがあります(笑
お前の血税ほとんど入ってねーじゃん!という。
収入が多くないと、所得税って意外と少ないもんですよ。
逆に言えば、収入の多い人がどれだけ税金を払ってくれているのか実感できます。
あと、サラリーマンに一律の「経費」が認められていることが分かりますし、「所得控除」ではなく「税額控除」の威力もよく分かります。
住宅ローン減税の威力は絶大ですよ。
自分がどれくらい稼いだらどれくらい税金を払わなきゃいけないかも分かりますよ。
書き方や計算方法はググればいくらでも出てきますので、ここでは割愛します。
1つずつ計算していって、最終的に算出された税額が源泉徴収票の数字とピタリと合うとなかなか気持ちいいものです。
まとめ
副業で年間20万円の利益ってあっという間です。
確定申告と納税は義務なので、せっかくならしっかり把握してなるべく税金を減らせるように経費など使いたいですよね。
少しずつ勉強して、正しく賢い申告ができるようにしていきましょう。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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Comment
専門的文章を無駄がなく丁寧に書かれていますね。 上記、「サラリーマンでも確定申告する理由」のところ・・・重要な太字部分の収入が年間20万円以上ある場合は申告が必要ですとゆう文章が正しいかもう一度考えてみてください。
コメントありがとうございます。
間違いがあるということでしょうか?
読み返しましたが分かりません。
お教え願います。
サラリーマンの給与以外の収入で、株式投資などを除いた収入が年間に20万円以上ある場合は申告が必要です。 ・・・まとめにある文章は副業で年間20万円の利益ってあっという間です。と表現されてます。こちらは非常にわかりやすいですね。
なるほど。株などの分離課税は別物だと勝手に思い込んでいましたが、税率計算が別なだけで給与所得以外の収益には含まれるわけですね。
つまり、単純に給与所得以外の収入が20万円以上であれば確定申告の必要があるわけですね。
ただ、特定口座の源泉分離課税を選んでおいた場合、株のみなら申告がいらない、みたいな感じでOKですかねー。
本当に詳しく説明されるとそうなると思いますね。
確定申告初心者さんには
給与所得以外の所得が20万円以上で確定申告義務が発生するとご説明されるのが一番分かりやすいのかもしれません。
ただご説明で事業によって収入20万円以上ですと経費が0の場合だけとゆうことになりますね。
なぜなら確定申告の義務がある方は上記給与以外の所得が20万円以上ですので・・・よく収入が20万円と説明されている文面を大変多く見かけます。
収入‐経費=所得
私はただのファンなので、これで失礼致します。
色々ご指摘ありがとうございました。