大黒摩季の「夏が来る」が大好き!歌詞の意味を勝手に解説
公開日:
政治・経済・世の中
歌詞解説シリーズ第二弾
夏、真っ盛りです。暑い。
大黒摩季の「夏が来る」という曲があります。
大黒摩季は特に好きじゃないのに、この曲がとにかく好きなんです。
曲がメロディアスなのはもちろん、歌詞がめちゃいいんですよ。
「ダメ女全開!」って感じで。
妬み僻み満載で、気持ちいいくらいのダメ女。
でも、当時の恋愛下手な女性はこの歌詞に強く共感したわけです。
突然ですが今回は、「夏が来る」の魅力に迫ります。
こういうの、本来のブロガーっぽくない??(笑
まずは聴いてみましょう
とりあえずyoutube置いときます。
定番夏ソングですね。
歌詞を全部見たい方は適当にググってみてください。
先に書いたとおり、曲調自体が大黒摩季の楽曲の中で一番好きです。
声質に良く合ってると思う。
で、問題の歌詞。
全体を通して、
高飛車で自分のことをいい女と思っているけど全然モテない不器用な女
を描いています。
気持ちいいくらい振り切れています。
で、昔から疑問なのが、この歌詞像の女性と大黒摩季のキャラが被りまくるということですね。
打算的に自分のキャラ像に合わせていってるのか、それとも天然で書いているのか。
流石に狙ってなきゃここまで書けないと思うんだけど、僕が大黒摩季に全然興味なくて詳しくないので知りません。
とりあえず、歌詞選びがいちいち完璧なんです。
では、歌詞を見ていきましょう。
序盤から全開
近頃 周りが騒がしい 結婚するとかしないとか
社会の常識・親類関係 心配されるほど意地になる
まあこれは30歳を手前にした女性は全員感じるアレですね。
うちの嫁も「27歳の誕生日までには結論を出して欲しい」って言ってましたよ。
24歳くらいのときに。
で、僕は嫁の27歳の誕生日にプロポーズしました。期限ぎりぎり。
当時、無職でしたけどねw
私が好きになるぐらいの男には当然 目ざとい誰かいて
お見合い相手の付録に一瞬グラッとするけど One More Chance!! 本気の愛が欲しい
来た!ここ楽しい!
まず「私が好きになるぐらいの男」ね。
いきなりクソ高飛車。
どんだけ高慢なんだっていうね。
自分のことをステータスの高い女だと自己認識していて、その私が選ぶレベルの良い男はスペックが高いからフリーであることはない、という話。
「目ざとい誰か」もいいですよね。
女の敵は女。
目ざといって言葉選び、最高ですわ。
そして、「お見合い相手の付録」。
つまりはしょうもない男だけど、資産や職業レベルが高い、一言で言えば「金を持ってる」ってことですね。
この短い歌詞の中に、高慢クソ女っぷりを3発もぶち込んでくるという。天才。
で、最終的には「本気の愛が欲しい」というピュアっぷりを発揮。
サビの手前を盛り上げます。
サビの畳み掛けが気持ちいい
夏が来る きっと夏は来る 真っ白な馬に乗った王子様が
磨きをかけて 今年こそ 妥協しない アセらない 淋しさに負けない
恋愛成就を「夏が来る」と表現するのはいいですよね。新しい。
あれは夏なんだ。
暑苦しい女には、やっぱり夏なんだ。
意図的に「暑苦しい女」を描いてる感じもしますけどね。
「真っ白な馬に乗った王子様」もいいですね。
結局、ピュアなんかい!っていう。
「磨きをかけて 今年こそ 妥協しない アセらない 淋しさに負けない」
この辺の畳み掛けの言葉選びは本当に天才的。
磨きをかけるってのが「いい女ぶってるダメ女」の典型だし、アセらないと言いつつお前めっちゃ焦ってるやん!っていうね。
この矛盾感はすごい。
何が足りない どこが良くない どんなに努力し続けても
選ばれるのは Ah 結局 何も出来ないお嬢様
サビの一番盛り上がるところで、妬み、ひがみが炸裂。気持ちいい。
身も蓋もないけど、モテるモテないって努力の問題じゃないんですよね。
でも、努力を認めて欲しいっていう。
歌詞の主人公の対比として描かれる、「何も出来ないお嬢様」。
後の歌詞で自分のことは「何でも知ってる女王様」という表現が使われるんだけども。
でもね、これは男ならみんな同じことを思うと思うんだけど、
「何でも知ってる女王様」は結局、一番大切なことを知らないわけで。
「何も出来ないお嬢様」は、一見できなさそうに見えるけど、実は女王様にはできない大切なことをできちゃうわけでね。
その大切なことはあえて言語化しないけど、ニュアンスは伝わりますよね。
というか、大黒摩季もそれを分かってこの歌詞を書いてるはずだし。
だから対比させる。
リアリティを感じる歌詞
価値観・将来・etc… を話し込んだならイイ友達にされそう
愛してる なんて本気でHしたら その日から都合のいい娼婦扱い マジメなだけなのに
この辺もいいですね。
不器用さ全開。
「何でも知ってる」って言ってるけど、やっぱり何も分かってないじゃん!っていう。
不器用な女はすぐに都合のいい女になってしまう。
大変ですね。
夏が来る いつも夏は来る 両手広げて待っている
年をとるのは素敵なコトです イジけない ネタまない 間違ってなんかない
やっぱり畳み掛け部分の3語の選び方が素敵。天才。
どう考えても妬んでるじゃん。
間違ってなんかないって信じたいよね。
こんな私を可愛い奴だと 抱き締めてくれるのは
優しいパパと 親友だけ そういえばママもお嬢様
ここ好き。
「そういえばママもお嬢様」が大好き。
もう明確な対立構造があって、あっち側の女に対する嫌悪感がすごい。
自分のママすら一人の女として見て、あっち側の女だなって冷めた目で見ている。
優しいパパも、結局「何も出来ないお嬢様」を選んどるやんっていう哀愁。
後半に進むに連れてより暑苦しく
夏が来る きっと夏は来る 頑張ってるんだから絶対来る
恐がられても 煙たがられても
諦めない・悔しいじゃない・もう後には引けない
すごいよ。歌詞が後半に進むに連れてどんどん重たい女になっていく。
「頑張ってるんだから絶対来る」ってもう宗教みたいになっちゃってるしw
「恐がられても 煙たがられても」って、既に自分が高慢クソ女だという自覚がありますね。
後半のサビって前半のサビの歌詞をそのまま繰り返す手抜きパターンも多いけど、またきちんと畳み掛け3語を選んでるのがとてもいいですね。
焦燥感がすごい。
“何が足りない どこが良くない” どんなに努力し続けても
残されるのは Ah 結局 何でも知ってる女王様
それでも夏はきっと来る 私の夏はきっと来る
足し算じゃねーんだよっていうね。
さっきも書いたけど、「何でも知ってる」という驕りがある時点で面倒くさいよね。
最後はハイトーンボイスで自分に言い聞かせて終わるのもいい。
結局、解決は無いんだ。
救いは無いんだ。
まとめ
という感じで、大黒摩季をリスペクトして高慢クソ女を上から目線で叩き切るという高慢クソ男を演じながら書いてみましたがどうでしょう?(笑
え?気づかなかった?普段のキャラそのまんまだって??
キャラに被せるから文章が生きてくるわけでね。
こういう話題を客観的に切ると、どうしても神視点になっちゃいます。
解説の中に書いたとおり、「何でも知っているという驕りのある面倒くさいやつ」になる。
これは誰もが陥る罠。
上から目線で書いてるお前はそんなにモテるんかい!ていうねw
文章、言葉選び、面白いです。
以前にミスチルの「HERO」についても書いたので、よろしければどうぞ。
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