移民政策問題、受け入れ反対の声、メリット、デメリット
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政治・経済・世の中
何のための移民政策なのか?
突然ですが、あなたは移民政策について賛成でしょうか?反対でしょうか?
そしてその理由は?
日本国内でも、たびたび移民政策のニュースが出ています。
外国からの移民を毎年20万人受け入れ、出生率も回復すれば100年後も人口は 1億人超を保つことができる――。
こんな試算を内閣府が24日示した。
何もしなければ、2110年には4286万人に減る。
移民が、働き手の減少や社会保障の負担増に直面する日本を救うのか。
政府は議論を本格化させる。[朝日新聞デジタル]
移民政策のメリット、デメリットを考える前に、そもそもなぜ移民が必要なのかを考えてみましょう。
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総人口を保つことに意味はあるの?
上記の記事を見ると、人口1億人を保つことや、このままでは5000万人を切ってしまうなど、総人口に関する内容が記載されています。
しかし、総人口自体はそれほど重要な指標ではありません。
実際、上記の文章を読んで、「別に1億人切ってもいいじゃん。むしろ今が多すぎなんじゃないの?」なんて感じる人は多いことでしょう。
では、なぜ移民という議論が起きるのでしょうか?
それは、少子化問題が大きく影響しています。
少子高齢化問題の本質とは?
では、少子化問題の「問題」とは何なのでしょうか?
日本の人口が減っていくことが問題なのでしょうか?
これは皆さん御存知の通り、人口の年齢比率が一番大きな問題です。
労働者1人に対する総人口の割合が急速に高まりつつあります。
このスピードは、ヨーロッパなどの他の先進諸国よりもかなり急なんです。
今後は団塊の世代の完全リタイアが待っており、高齢化がますます進みます。
それにもかかわらず、労働者は減る一方。
日本という国の中で、働ける人の割合が極端に低くなっていくということですね。
これが問題であることは誰もが理解できると思います。
単純な話、社会保障等の負担が現役世代に重くのしかかってくるわけですね。
老後の豊かな生活とは対照的に、若手サラリーマンは終電まで必死に働くわけです。
今後20年間の未来は変えられない?
さらに、この話を突き詰めてみると一つの事実に突き当たります。
労働者が減少していく中で、少子化対策は重要な課題です。
でも、よく考えてみてください。
実は、今後20年間の新規労働者の人数は既に決まっているのです。
既に生まれている0~20歳の人口はどうやっても増やせないのです。
例えば、極端な少子化対策(子供が生まれたら500万円支給しますよ、とか)をすれば、出生率は改善できるでしょう。
しかし、今後20年間の労働者人口はどうやっても変えられません。
今の15歳をいきなり10万人増やすとかできませんよね?
これからの20年間で、日本経済が厳しくなっていくのは既定路線なのです。
変えられない未来。
この問題の解決方法の一つが「移民」
この問題に対し、抜本的に改革する方法の一つが「移民」です。
出稼ぎ労働者ではなく移民を受け入れることによって、増やせないはずの世代ごとの労働者数を無理やり増やすことができるわけです。
これが移民政策のキーポイントですね。
まずは、そもそも日本が避けられない大きな問題を抱えているということを理解しましょう。
この前提がなければ移民問題の本質なんて掴めるわけがありません。
「受け入れなければいいじゃん」で終わってしまいます。
移民政策のメリットとデメリット
では、移民政策のメリット、デメリットを考えてみましょう。
移民のメリットは?
メリットとしては、上記の問題を解決できる可能性があるということです。
逆に言えば、上記の問題は普通にいけば解決できる方法はありませんので、日本という国は今後は苦しい立場の中での戦いを強いられます。
国際競争力の落ちていく日本というのがどこまで厳しい現実になるかは何とも言えませんが、戦後以降には体験したことのない「衰退期」「右肩下がり」の20年間が待っているのは間違いないことでしょう。
東京オリンピックで浮かれていますが、その頃の日本は「終わりの始まり」という雰囲気かもしれません。
なんだかんだで文句を言いつつも豊かだった日本が終わるかもしれないのです。
最近は物欲のない人も多いので「別にそんなに豊かじゃなくてもいいんじゃない?」なんてついつい考えてしまいますが、豊かさ、経済力というのはあらゆる面に影響します。
今、当たり前に享受している現実は、日本が豊かだからこそ成り立っているわけですよ。
例えば、日本はこれまで中国を「労働者」「単純作業の外注先」として使ってきましたが、その立場が逆転する可能性があります。
我々の子供世代は中国企業に労働者として使われることが増えていくわけです。
下手すると中国企業の下請け工場が日本にできるかもしれません。
というか、日本企業を中国企業が買収しまくったらすぐにでもそうなってしまいます。
また、国内の治安も悪くなり、犯罪も増えることでしょう。
普通に暮らしていて突然意味もなく殺されたりする確率が上がるわけです。
使える税金が減れば街も荒れますよ。
ゴミや落書きをキレイにすることができなくなり、国全体がスラムっぽくなるかもしれません。
現に、バブルの頃は自動車はキレイな状態で走っているのが当然でした。
それに比べ、現代はぶつけて凹んだり大きなキズが付いた車が平気で街なかを走っています。
バブルの頃であれば、そんなのはとても恥ずかしくてすぐに修理していたんですよ。
実は日本スラム化現象は既に始まっているんですよ。
どんどん貧乏な日本になっていく。
その問題を解決する可能性があるのが移民政策のメリットですね。
危機的状況だからこそ、「移民」という最終手段まで検討され始めているのです。
移民のデメリットは?
デメリットとしては、島国であり日本人という人種のみで長年構成されてきた国が、いきなり多民族国家になれるのかということです。
今でも日本中に外国人はいますが、あくまで「外国人」なんです。
移民というのは、その外国人が「日本人」になるわけですね。
人種も関係なく、黒人も白人もみんな日本人になる。
この感覚、あなたの中にありますか?
アメリカでは当たり前のことですが、日本でそれが実現できるのかは未知数です。
個人的には長い歴史と文化がありますので、無理だと思いますね。
ぶっちゃけて言えば、現状の在日問題だけでもこれだけ色々なひずみが生じているのに、さらに混沌としてしまうと感じます。
無理を承知でやってしまえば、必ず軋轢が生じます。
差別しているつもりはなくても、実際には差別が起こりますよね。
こちらが差別するつもりが無くても、入ってくる外国人は自分たちが有利になるように必死に努力します。
これはもう当たり前のことです。
単純なところでは、日本人の選挙での低投票率に対し、帰化して参政権をもらった外国人(帰化しているので厳密には日本人)の投票率は100%に近くなることでしょう。
平和ボケしている日本人は、知らない間に自分たちの利益を簡単に奪われてしまいます。
「選挙なんて誰に入れても一緒だよー」
じゃないんですよ。
投票すること自体に意味があるんですよ。
また、経済が低迷して犯罪率が上がる可能性を書きましたが、移民によって犯罪率が上がる可能性も無視できないでしょう。
これは昨今のヨーロッパの事例を見ても明らかですよね。
平和に暮らせる日本を何とか維持したい。
難しい判断が迫られます。
受け入れ反対の声は多数
個人的には移民政策は反対ですね。やはり無理だと思います。
ネット上の意見を見ても反対派のほうが多いようですね。
労働者問題は解決しませんが、クラウドソーシングなどで眠っている優秀な人材(高学歴主婦とか)を活用することにより労働力を高めるのが良いと思いますね。
そうなると、今度は労働力の流動化が問題になってきますけどねー。
両方の視点から見てみることが大切ですね。
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