臭い人、体臭がきつい人の本当の理由。改善方法は服にあり！

臭い人、体臭問題の「本当の要因」

職場で仕事をしていると、「体臭がきつい人」に出くわします。
半乾きの雑巾のようなにおいを振りまき、本人はなぜかそれに全く気づいておらず、不思議ですよね。
というかマジで苦痛です。

ただ、私はこういう場合性格的に急に自分が気になります。人の振り見て我が振り直せ。
多分、自分が臭かったとしても自分では分からないんですよね。
何だか急に恐怖感に襲われます。
自分も「あいつ毎日臭いんだけどー」なんて思われていたらどうしよう？

実際に実家にいた頃、おかんに「あんたの部屋は独特のにおいがして臭い」なんて言われてドキッとしました。
自分じゃどうしても分からないんですよ。

最近は「スメハラ」なんて言葉も登場しています。
スメルハラスメントの略で、においによるハラスメントですね。
確かに、隣の席に臭い人がいると仕事どころではないという状態になります。
私は鼻がいいだけに、本当につらいです。

今回は自分でも気になる、気にすべき体臭について書いてみます。
実は多くの人が意識できていないある問題があるんですよ。

臭い理由は大きく分けて２パターン

いつもどおり私の結論から書いてしまいますが、私が調べたり経験した限り、その人が臭い理由には大きく分けて２パターンあります。

「汗などの分泌物によって臭い場合」と、「服や靴が臭い場合」の２つです。

一般的に体臭がきつい場合、誰もが前者のほうをイメージするんですよね。
汗とか脂とかワキガとか、体から出てくるもの自体が臭いイメージ。
足とか股間とかが臭いイメージもこのパターンですよね。

もちろんこのパターンも多いんですが、私が色々調べたり経験した限り、実は後者のパターンも非常に多いんです。
というか、ほとんどこれじゃね？という感じですよ。

着れなくなるまで服を着る人はやばい

皆さん、服ってどれくらい着ますか？
半年？１年？穴が空くまで？

では、靴下はどうでしょうか？
下着はどうでしょうか？
靴はどうでしょうか？

この回答として、「着れなくなるまで」「はけなくなるまで」と回答する人は要注意です。
というか、もう確定と言っても過言ではないです。

残念ながらあなたは「臭い人」の一員ですね。
周りから「臭い人カテゴリー」に入れられています。
あなたが知らないだけで。

日本人は「勿体無い精神」の強い人が多いです。
私も結構強い側です。

これ自体は悪いことではなく、海外でも「もったいない」という考え方が普及し始めているくらいです。
ただ、服や靴のにおいに関しては、「勿体無い」は天敵と言えます。

「見た目が大丈夫」ではまずい

服や靴などの衣類って、現代では安物でも結構丈夫に作られています。
何度洗濯しても着れなくなることってほとんどないですし、そう簡単に穴が空いたりしません。

なので、例えば靴下とか、「穴が空いたら捨てて新しく買う」という生活習慣の人は結構多いと思います。
私なんて、服で言えば平気で５年位前の着てますからね。
モノによっては１０年単位のものまであります。
あまりファッションに興味がない人は、得てしてこうなりがちです。

でも、見た目が大丈夫だから、着れるからと言って大丈夫なわけではないんです。
一度着た衣類には皮脂やアカなどが付いていて、これを好物とする雑菌がたくさん寄ってくる、繁殖するんですよね。

においの元は服に残り続ける

そんな服を我々は日々洗濯します。
洗濯をして、カンカンの天日に干して乾かします。

この際、洗濯機で洗剤を使ってきれいに洗い、天日に干すことによって、汚れはもちろん除菌などもしっかりできているような感覚を持っています。
太陽光には殺菌作用があるはずという思い込み。
一度リセットした、元に戻ったような感覚を持っているんですよね。
少なくとも私は持っています。よし、またキレイになったぞって。

でも、実際にはキレイに洗っても天日干ししても、悪臭の元になる菌やにおいの原因物質は衣類に残っているんですよ。
これは完全に除去することはできません。
リセットはできず、経年劣化していっているんです。

部屋干しだからにおうわけではなく、におう条件が揃ったから臭い

ただ、乾いた直後は全く臭くなく、いいにおいがしますよね。
最近はにおいを付ける洗剤も流行っていますので、余計にいいにおいがします。
個人的にはにおい付ける洗剤はにおいが強すぎて好きではないんですが。

におい付けじゃない頃の洗剤でも、天日干しして乾いた直後は臭くありませんでした。
なので、我々はリセットされた感覚を持っているわけです。

でも、実際にはニオイのもとになる雑菌や原因物質は残っています。
天日干しできなくて部屋干しした際に臭いという経験は誰しもしたことがあると思いますが、あれは部屋干しした回だけ臭いわけではないんですよ。
元々衣類に染み付いているにおい（菌）が、特定の状況下で活発化して強い悪臭を放っているだけなんです。

試しに、一度も使っていないタオルを洗濯して部屋干ししてみてください。
あなたの洗濯機がよほど汚れていない限り（初回の洗濯でタオルに雑菌が付きまくることがない限り）、部屋干しでもにおいませんよ。

つまり、部屋干しして生乾きだからにおうわけではなく、元々におうモノが特定の条件下でにおっているだけなのです。
この理屈を理解しないといけません。

生乾きくんが出来上がる理由

これが実際にどういう影響を及ぼすかと言えば、部屋干しと同じような特定の条件が再現された場合、その衣類は部屋干し生乾きと同じようなにおいを発するということです。

もうお分かりだと思いますが、冒頭で書いたような「半乾きの雑巾のようなにおいを振りまく人」は、悪臭を発する菌や原因物質がたくさん付着した衣類を、自分の汗と体温などで生乾きと同じ条件を発動させ、それによって服から悪臭を漂わせているわけです。

いくら自分の汗が全くの無臭であったとしても、その服を着ている限り「生乾き君」は避けられないんですよ。

毎日着るものはにおいやすい

職場で臭い人が多い理由はコレです。
スーツなど毎日着るものは、どうしてもニオイの元となる菌が付着しやすい。

さらに、毎日着るものなので、どうしても悪くなるまで着ようとするんですよね。
例えばワイシャツなど、袖や襟がボロボロになるまで着る人は多いと思います。

でも、袖や襟がボロボロになるって結構長期間なんですよね。
その前に、悪臭菌による汚染は進んでしまっているわけです。
なので、においのことだけ考えると、「まだ全然着れそうに見える段階で、もう捨てなければならない」が正解なんです。

足が臭い人の問題も全く同じ

男性で足が臭い人、多いですよね。
特にスーツのときは革靴で黒の靴下を毎日はいていて、蒸れやすい環境と言えます。

この「足が臭くてどうしようもない人」に、新しい靴と靴下をはかせてみてください。
実はこれだけでにおいはかなり改善されることが多いんです。
足が臭いというより、靴や靴下に菌が住みすぎていることが問題なんですよ。

ちなみに洗濯と同様、靴を定期的に洗ったとしても解決しません。
そもそも革靴は洗えないですしね。

においの原因菌はどこで付着して繁殖するのか？

では、悪臭を放つ雑菌はどこで付着している、繁殖しているんでしょうか？
これは日常生活の中でついてしまうものもありますが、やはり「洗濯機の中」が危険です。

あなたは毎日洗濯していますか？
していない場合、洗濯機の中に洗濯物を溜め込んでいますよね？
そこに体を拭いて濡れたタオルなども一緒に突っ込んでいませんか？

洗濯機の中はカビだらけ、雑菌だらけです。
洗濯槽を掃除するともの凄い量のカビが発生する動画は一時期話題になりましたよね。

そんな中に濡れたものと一緒に放置していれば、それはいい感じに発酵しますよねw
雑菌としては天国のような環境です。
こうして衣類ににおいの原因菌が大量に住み着くわけですねー。

あと、個人的にはお風呂の残り湯による洗濯も原因になっているんじゃないかなーと睨んでいます。
当然ながらお風呂の残り湯は皮脂やアカ、雑菌だらけです。
とくに一晩放置することによって、お風呂から出た直後よりも雑菌は圧倒的に増えています。

それを洗濯に使えば、そりゃ雑菌を付着させているようなもんだと思いますよ。
冬場はまだしも、夏場はお風呂の残り湯を使うことは私は反対です。

もう一つ、寝ているときも危険ですよ。
適度な温度と湿度が保たれる状態が続きますので、雑菌にとってはベストな環境です。

なので、寝ているときに着ている肌着は雑菌が繁殖しやすいです。
間違ってもそのまま上にワイシャツなどを着て会社に行かないように。
臭いに決まってますがなー。

除菌する方法

これらの菌を殺菌する方法としては、最近は除菌効果の高い洗剤が売っています。
「抗菌水」なんて新しい造語も産まれています（マーケティングがうまい）。

通常の洗剤よりも効果はあると思いますが、これも当然ながら完全に除菌、リセットできるわけではありません。

また、正攻法の除菌方法として、５０℃くらいのお湯に酸素系漂白剤を入れて殺菌するという方法もあります。
これは効果が高いようですが、正直面倒くさいですし、衣類の素材によってはダメージもあると思うので表示をよく読んで実践してください。

ただ、何度も書いていますが、完全にリセットする方法はありません。
あくまで経年劣化するスピードを緩めているだけですね。

ぶっちゃけ、どんどん買い換えるしかない

結論としては、においの問題を解決するためには、靴も靴下もワイシャツもTシャツもスーツも、「まだまだ全然着れそう」という段階で破棄して新しいモノに買い換えるのがオススメです。
これだけでにおいは本当に改善します。

逆に言えば、我々は日々それだけ「においやすいもの」を身に着けているんですよ。
汗と体温で菌の活動が活発化することで、たくさんのにおいを発するわけですね。

正直に言うと私も貧乏症のところがあるので、靴下を穴が空く前に捨てるのは勇気がいりました。
無駄遣いな気がしちゃうんですよね。

でも、自分のにおいが気になっていたので、思い切ってがんがん捨てる、買い換えるようにしました。
そうしたらやっぱり自分の自覚症状としてもにおい問題はかなり改善しましたよ。

以前は夏場とか暑いときに、職場でデスクワーク時に靴を脱いで足が蒸れるのを回避しているとき、何となく自分でもにおうような気がしていました。
というか、気じゃなくて絶対に臭かったです。

実際に、職場で隣の席の人がこの行動をしているのとかってすぐに分かりますからね。
やっぱり臭いもの。
すぐににおってくる。

ただ、靴と靴下を新しくするだけでこの問題は一気に改善します。
特に靴下が重要ですね。

靴はどんどん新調するのは大変ですので、常にはき替えを用意して毎日同じのははかずに休ませればOKです。
靴下はもう半年に１回、早ければ３ヶ月に１回交換しても問題ありません。
週５で５足用意して、それを３ヶ月でどんどん交換です。

３ヶ月で１３週くらいなので、１３回くらいはいたら捨てちゃいましょう。
大した出費にはならないですし、もったいなく感じますが周りの人にくさいと思われていることのほうが勿体無いしあらゆる機会損失になるでしょう。

肌に直接触れるシャツやトランクスは半年くらい、Yシャツは１年か長くて２年ですね。
スーツのパンツは臭くなりやすいモノ筆頭候補ですので、洗い替えを用意しつつ２年に１回くらい、できれば年１で替えていきたいところです。

まとめ

自分のにおいが気になる人、旦那のにおいが気になる人は、とにかく新しいモノに変えてみてください。
それだけで大幅ににおいは改善します。

子供の足なんかも、同じ靴を長くはいているから臭い場合が多いです。
勿体無いですが、臭いと思ったらどんどん新品に替えていきましょう。