ケアマネージャーの給料事例。僕の年収アップ事例を洗いざらい書きます

公開日: 介護の仕事

ケアマネージャーの給料事例。僕の年収アップ事例を洗いざらい書きます

普通に過ごしていると、なかなか給与が上がらない介護の世界

介護のお仕事を頑張っている皆さん、昇給してますか?

ちゃんと昇給しているところでも毎年3000円~5000円ぐらいじゃないですか?
僕の実体験だと500円の昇給とかありましたね…。

僕は老人保健施設、有料老人ホームの現場を経てケアマネジャーになりました。

施設勤務時代は主任として現場で働く人たちの昇給にも関わっておりましたので、僕はハッキリ言えます。
介護職に昇給、ベースアップを期待してはいけません!

「会社(法人)によって違うんじゃないの?」と思うかもしれませんが、介護報酬は一定です。
僕たちの給料も一定の範囲内で決められている以上、大きくは変わらないでしょう。

そんな中、僕の給料は約8年間で220万→450万まで上がりました。

ケアマネジャーになったから…という単純な理由ではない、介護職の給料についてお話したいと思います。

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介護職が劇的に昇給する方法とは?

それはズバリ、転職です!

転職と言っても看護師とかIT系になろうと言うわけではありません。
同じ介護業界内でも、転職することによって大幅な年収アップに繋がります。

介護現場というのは「経験者」がとても優遇される職場です。

人手不足に悩む現場では未経験者も積極的に採用せざるを得ませんので、採用のハードルが低いのは現場経験者ならよくわかりますよね?

未経験者の確保はそんなに難しくないのですが、未経験者はめちゃくちゃ当たり外れがハッキリしています。

未経験者は「すぐに辞めてしまう」「数ヶ月、人員として計算できないレベル」という悲しい結果が結構な確率で待っていますので、当然ながら経験者はとても有利です。

1年以上の現場経験に加えて、介護系の資格を持っている人は採用でも非常に有利です。

  • 介護福祉士
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)
  • 認定介護福祉士
  • 認知症ケア専門士

特にこれらの資格を持っていて「昇給しない」「年収を上げたい」そんな悩みを持っている方は、転職を視野に入れてみてください!

まだ資格は持っていないという方は国家資格である「介護福祉士」の取得から目指しましょう。

受験難易度は決して高くないですし、取ってしまえば更新も無く転職で苦労することはなくなります。

【実体験】転職で年収100万アップ!

僕の転職、収入グラフ

僕は基礎資格(ヘルパー2級、今で言う初任者研修)だけで介護老人保健施設に入職しました。

当時の月給は14万円。
夜勤を始めて手当が付いても18万円程でした。

スタートは年収にして220万円ぐらいで、夜勤手当込で280万円ほど。

3年頑張って働いて、介護福祉士の資格を取得して手当が入ったのですが、それでも300万円をギリギリ超えるぐらいでした。

大きな法人だったので毎年ちゃんと昇給してくれたのですが、一番多いときで5000円だったかな。

月給5000円の昇給というのは、年収にすればボーナス込みで7万円アップぐらいですね。
頑張って最大限昇給してもらったとして、10年やって70万円アップですか。

10年後、年収370万円。

僕はこのままじゃダメだ!と思いました。
せっかく介護福祉士の資格を取ったし、ここで転職を検討します。

ネットで介護求人サイトを見て、とにかく年収の高い求人を探しました。

体感では下記のような特徴があります。

  • 地方より都会のほうが圧倒的に高い
  • 有料老人ホームは月給が高く、ボーナスが少ない傾向にある
  • 未経験歓迎と書いてあっても、好条件の求人は経験者以外採用しないことが多い

僕は思い切って大都会・東京の有料老人ホームに転職。
月給の高い有料老人ホームであれば転職によるボーナス分のマイナスが大きくならないと考えました。

問題の採用は一発OK。現場経験があって介護福祉士の資格を持っていた僕を歓迎してくれました。

これにより、年収は350万円へ一気に50万円アップ。

その後は同じ有料老人ホームで2年働き、認知症ケア専門士の資格取得を機に違う有料老人ホームへ転職しました。

最終的に現場で働く介護士として年収を450万円まで上げることに成功します。

内部昇進もありましたが、2回の転職だけで年収100万円アップ(300万→350万→400万)となりました。

介護の転職にハローワークを使うのはオススメしない

さて、余談を一つ。

僕は転職するにあたって失業保険(失業手当)を受け取るためにハローワークに通っていた時期があります。

このとき、求職してます!という意思表示のためにハローワークで求人を見る必要があるのですが、ハローワークの介護系求人はかなりひどいです。

求人にお金をかけない現場は、人材にお金をかけないということです。

基本給10万円を切っているところも普通にありましたからね。ボーナス2ヶ月分出たところで20万円ですよ…。

ハローワークや地域のフリーペーパーではなく、ネットで求人募集を探すのがオススメです。

地域・年収などの条件を指定できるのはもちろん、訪問介護・有料老人ホーム・特別養護老人ホームなど働く場所別にも探しやすいので、転職活動がとても楽になります。

僕が実際に使っていたのは介護求人ナビe介護転職です。

他にも求人サイトはたくさんありますし、最近は転職をサポートしてくれるエージェント型も多いので、はじめての転職で不安がある人は検討してみてください。

ウラワザ的な話になりますが、絶対にココが良い!という場所を見つけたら、企業のホームページや施設のホームページなどに求人募集がないかチェックしましょう。

募集する側としては求人サイト経由だと紹介料がかかるので、採用を渋る可能性もあります。

直接応募の場合、そういった心配が無いので採用してもらいやすくなるかもしれません。

僕の実体験。ケアマネージャーの給料事情について

さて、ここまでは僕が介護現場で働く中で年収を上げる方法を書いてきました。

今の職種は介護支援専門員(本記事では発音に沿ってケアマネージャーと表記)です。
現場主任からケアマネージャーになったので、ぶっちゃけ年収は下がりました。

450万→400万ぐらいになりましたね。

  • ケアマネは施設現場以上に介護報酬=給与の側面が強いので、昇給事情は現場と変わらない。
  • 併設事業の多いところはケアマネが併設事業に人を流せるので、介護報酬+αの給料が期待できる。
  • ケアマネ経験を経て「主任介護支援専門員」を取得すれば全国どこにいっても引っ張りだこで、年収の大幅アップも。

2021年からは「主任介護支援専門員」を持った人じゃないと居宅介護支援事業所の管理者を務めることができなくなります。

今のところ主任ケアマネは割合的にとても少ないですし、高齢の人が多いです。

若いうちから主任ケアマネを目指し、最短で取得したら日本全国どこにいっても職に困ることはないでしょう。

今から介護職で将来のキャリアアップを考えるなら

  • 現場で働き、企業(法人)の中で昇進していく
  • ケアマネに転職し、主任介護支援専門員の取得を目指す

このどちらかになると思います。

僕のように現場で転職を繰り返して年収を上げるのもいいでしょうし、5年の経験を経てケアマネを取得し、すぐにケアマネへ転職するのもいいと思います。

特に在宅ケアマネは夜勤なし、固定休あり、年末年始もお休み!という様々なメリットがありますからね(笑)

精神的に悩むことの多い職種ですが、体力的には圧倒的に楽です。

ケアマネージャーの平均年収は410万円。こんなに高いの?

平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、ケアマネの平均月収は基本給与(22万円)+手当(7万円)の29万円で、ボーナスを入れた平均年収は410万円。

第一印象としては「高いな~」だったんですが、実はコレ「47.6歳」「勤続10.4年」の平均年収なんです。

47歳、勤続10年で平均410万円なら納得できますね。
これは地方を含めた全国の平均なので、都会はもっと上がりそうですね。

一方、介護職(現場)の平均年収は350万円

先ほどの調査結果には介護職(現場)の平均年収も載っており、ボーナス込みで350万円とのことです。

「41.8歳」「勤続7.1年」「”加算Ⅰ”を取得している規模の事業所」という条件なので、多くの人は「平均にしては高くない?」って感じるかもしれません。

しかしこれは全国平均なので、都会なら平均350万円は決して夢みたいな収入ではありません。普通です。

地方で働いている方はぜひ介護求人サイトで都会の求人を見ていただければと思うのですが、地域差は非常に大きいです。

世帯を持っている方は難しいかもしれませんが、若い人は移住を含めて検討することをオススメします。

2019年10月より勤続10年で処遇改善8万円を実施

国は2019年10月より勤続10年以上の介護福祉士に一人辺り8万円の処遇改善実施を決めました。

しかし、8万円すべてが「10年働いた介護福祉士」に入るわけではありません。

処遇改善の対象は介護福祉士だけではなく、他の介護職員の処遇改善にも充てられるよう柔軟な運用を認めることを前提としてすすめる考えだ。

シルバー産業新聞より引用

このように事業所に入った8万円は他の介護職員の給与にも充てられる予定で、よくて2万円ぐらいの勤続加算手当が付くぐらいではないでしょうか。

もちろん嬉しいニュースではありますが、あまりアテにしないほうが良さそうです。

介護職が給料を上げる手段は少ない

僕自身の経験から転職を推してきましたが、介護職は同じ場所でずっと頑張っている人も多いです。

ただ、介護職の昇給手段って

  • ベースアップ(昇給)
  • 資格取得による資格手当
  • 昇格・昇進

この3つぐらいですよね?

同じ場所で働きながら昇給する難易度というのは、転職で年収アップすることと比べてあまりにも難しい!

僕はベースアップも資格手当も昇格も経験していますので、よくわかります。

介護業界の内部昇進は激戦区。「出世待ち」はやめましょう

僕が内部昇格を果たしたのは経験年数にして7年経ったころでした。
最初の老人保健施設から数えて3箇所目となる有料老人ホームで、介護主任になりました。

しかし、これは上に居た人が退職したからで、簡単に言えば「ラッキー」な昇格でした。

介護現場の昇格・昇進というのは「枠」が非常に少ないのです。

規模にもよりますが施設であれば「フロアリーダー」「主任」などで1~5枠ぐらいでしょうか。

訪問介護は「管理者」「サービス提供責任者」でこれも1~5枠ぐらいかな。

一度昇格した人は当然勤続年数が長くなるので、ポストもなかなか空きません。

介護業界は上にいる人が落ちてくることはほぼないので、辞めてもらうしかありません(笑)

昇格・昇進というのはあまりにも効率が悪い昇給方法だと思います。

あくまでも頑張った結果で、ご褒美…ラッキーぐらいに思いましょう。

仕事量はめちゃくちゃ増えるので、単純に収入増で喜んでられませんでしたが…。

主任目線の人事考課。最大評価でも昇給はほとんど変わらない!?

さて、介護現場では昇給やボーナスの査定に直属の上司との面談をしたり評価シートを使ったりしますよね。

僕が経験した施設は3箇所とも「人事考課」と呼んでいましたね。

最終的には「評価する側」になったのですが、これがやってみてビックリ。
最大評価をした人の昇給は5000円で、一番評価の低い人は2000円昇給だったんです!

差額はたった3000円…。

昇給なし、マイナス評価だと色々と問題があるのかもしれませんが、それにしたってひどくないですか?

もちろん個人的にこっそりと昇給額を聞いたので内緒話ではありますが、こんなんだと頑張ってる人がかわいそうですよね…。

「いくら現場で頑張っても…」という考えが僕の中で強くなって、在宅のケアマネージャーへの転職を後押ししたのは事実です。

まとめ 手っ取り早く給料を上げるなら転職しよう!

長々と書いてまいりましたが、僕が皆さんに言いたいことは一つです。

給料上げたいなら転職しましょう!

特に地方在住の方、同じ場所でずっと働いている方。
転職や引っ越しは不安も大きいのですが、それ以上に環境を変えてプラスになることはとても多いです。

施設だけでも老健、特養、有料、グループホーム…在宅では訪問介護、訪問入浴など介護職は様々な形態があります。

自分のスキルアップに繋がるのは間違いありませんし、職場の人間関係をリセットすることで悩みも減るかもしれません。

今はネットでたくさんの求人を見られますから、介護求人ナビe介護転職で検討してみてはいかがでしょうか。

「とんでもない職場だったらどうしよう」
「こんな条件で働きたいけど、求人募集を見てもよく分からない」

そんな不安が絶えない人、はじめての転職で履歴書や職務経歴書などに不安がある方には、介護専門の転職エージェントがオススメです。
介護専門の転職エージェントなら、専任の担当者が転職をしっかりサポートしてくれるので安心ですよ!

僕が知ってる中で一番オススメなのはスマイルSUPPORT介護です。

スマイルSUPPORT介護公式サイトを見てみる

「スマイルSUPPORT介護」 介護のお仕事紹介

もちろん相談は無料なので、転職しようか悩んでいるならとりあえず相談に行ってみればいいと思います。

ぜひ転職を成功させて、年収アップしてくださいね!

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