脱東京を目論む私が地方移住の失敗パターンをひたすら調べたので紹介する

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脱東京を目論む私が地方移住の失敗パターンをひたすら調べたので紹介する

地方移住の失敗パターンって?

毎日の地獄のような通勤電車。

びっくりするほど高い住宅費。

どこに行っても人混みだし、何をするにもお金がかかるし…。
都会の生活は刺激が多いけれど、負担も大きい。

そんなときふと頭をよぎるのが、「地方移住って、なんかよさそう」ということ。

最近はちょっとした「地方移住ブーム」で、20代・30代の若い世代が、地方での暮らしを選んでいます。

一方で、「移住した結果上手く行かず、結局戻ってきた」「仕事やお金を失うことになってしまった」という失敗談も耳にすることも。

実は私も、20年間住んだ東京に見切りをつけ、地方移住を計画しています

若いときは大都会東京!有名人いっぱい!かっこいい店いっぱい!仕事辛いけど楽しい!…みたいな感じでミーハーに楽しんでいましたが、気づけば30代も後半戦になり、子どもも3人。

保活…狭い家…長距離通勤ラッシュの後に家事育児…車ないから出かけられない週末…

正直しんどく、後何年これを我慢するんだ、いや、そもそも一度きりの人生、我慢をする必要があるのか?と、真剣に地方移住を検討し始めました。

買い物はネットがあるし、映画もネットで見られるし、在宅でできる仕事も増えてるし…と、インフラ面の整備が急速に進んだことも、移住を後押ししました。

とはいえ、私は元来心配性で、「失敗は絶対にしたくない!!リスクは全部潰す!!」派。

しかも、地元へのUターンではなく、何の地縁もない場所への移住を希望していたので、地方移住についての失敗は調べまくりました。

最悪東京に戻るとしても、子ども3人いるし、できれば失敗は避けたいですよね…。

調べていくうちに、失敗はいくつかにパターン化されること、準備次第で避けられるものもありそうだとわかったので、まとめていこうと思います。

同じくこれから「地方移住」について検討する方たちの参考になりますように!

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【失敗パターン1】移住先の人間関係が上手くいかず失敗

移住先のコミュニティに馴染めないなど、人間関係が上手くいかず失敗するパターン。

例えば、

●公民館の掃除や草刈りなどの地域活動に参加せずに、地域で孤立。
「自治会不参加なんだからゴミを出しちゃダメ」など、生活基盤を揺るがすような村八分状態に

●田舎特有の「近い」関係性(行動がすべて筒抜け、無断で玄関先に入ってくる等)が次第にしんどくなる…

など、その土地独自のコミュニティ、コミュニケーションについて事前の理解不足が失敗の原因であることが多いよう。

賃貸物件が多く人の流動が大きい都市部と違い、「田舎暮らし」したい人が移住先に選ぶような農村部には、その土地独自のコミュニティがあり、コミュニケーションの方法があります。

例えば、公民館など共用施設の掃除や草刈り、お祭りの準備から打ち上げ、ソフトボールやグランドゴルフなどのスポーツイベント等々の地域活動。

都会ではあまり活発ではありませんが、自然豊かな地域では、このような活動は生命線です。

そのような活動を毛嫌いしてまったく関わらなかったり、参加しても嫌々渋々…という態度が出てしまうことで、徐々に地域から孤立してしまうことがあるようです。

また、表面的には上手くコミュニケーションを取れていても、「行動がすべて筒抜け」、「無断で玄関先に入ってくる」等、田舎特有の「近い」関係性が次第にしんどくなる…という人も多いようです。

失敗を防ぐ対策としては、「いきなり知らない田舎に移住しない」こと。

出身地でもなく、縁もゆかりもない田舎へいきなり移住するのはかなりリスキーです。

このような場合、まずは近郊の都市部に移住して、そこから田舎に通いつつ様子を見る…というのが現実的かと思います。

私の場合は、生まれも育ちも地方都市、上京してから早20年…という状況だったので、「田舎暮らしは自分たちには厳しいだろう」と最初から「地方都市」に限って検討していました。

「田舎暮らしがしたい」というより、「もう少し広いところに住みたい」「自然環境にアクセスがよいところに住みたい」「でも仕事面や教育面は、都市部のよさを残したい」というのが理想だったので。

【失敗パターン2】「何とかなるだろうと」移住すると共に独立や開業したが、行き詰まるパターン

海の見える場所で古民家をリノベしてカフェ…

自宅兼店舗で、自然酵母のベーカリー…

地方移住の例として、webや雑誌でもよく見かけました。

…が、当たり前ですが、成功している人が取り上げられてるだけであって、その裏には失敗してひっそりと店をたたみ、移住先を去っていく人も大勢いるようです。

私が調べた中では、やはり飲食店経営はハードルが高そう。

観光地やリゾート地で、オンシーズンはそこそこ繁盛してもオフシーズンに閑古鳥が鳴いて年間通すと大赤字…
など、人口の少ない地方での飲食店経営は、なかなか難しいよう。

そもそも移住して飲食店やって成功している人って、実は元々飲食店経営の経験者でノウハウを持っていたり、他に仕事があってお店は副業・趣味程度だったり…ということが実は多い。

素人が脱サラして知らない場所でイチから始めるのはリスクが高そうです。

また、飲食店に限らず、最近はインフラの発達によりリモートワークが可能になり、Web関連の仕事やエンジニア、デザイナー等のクリエイティブな業種の人たちが、独立して地方移住、なんていう話も聞きます。

うまく、移住前からの仕事を続けつつ、移住先で新たに仕事を請け負って上手くいってる人もいれば、

●移住先の商慣習を理解していなくてモメる

●良かれと思ったやり方が『東京モンの上から目線』と捉えられソッポを向かれる

●そもそも田舎は”デザインにお金を払う”という感覚が皆無

等々、苦戦している例も結構ありました。

飲食店にしろ、エンジニアやデザイナーやコンサル業で独立にしろ、予定してた仕事がうまく行かなかった場合、ある程度の都市部であれば就職するなどして収入を確保し、移住生活を続けることもできます。

致命的なのは、アルバイト先すらない田舎の場合。

収入源が確保できなければ、移住先での生活は続けられません。

移住に際して開業・独立するのであれば、うまくいかなかった場合の代案や他の収入源を用意しておく、いざとなったら就職できるような立地への移住にする等の周到さが必要かと思います。

【失敗パターン3】夫婦間で温度差があり、崩壊を招くパターン

幸せになるための地方移住で、離婚や家庭崩壊になってしまう…という悲しい失敗です。

●田舎暮らしがしたい夫に渋々妻がついてきたが、やはり馴染めず離婚になってしまう

●夫の地元にUターン移住。
夫は地元だから楽しそうだけど、妻はなれない土地で孤立を深めうつ病に…

等々、夫婦間の温度差が原因の場合が多いです。

対策としては、一人で突っ走らないこと。

まずは事前に候補地に一緒に足を運んで現地を見た上で、納得行くまで話し合うことが大事です。

とはいえ、バックボーンや価値観は変えられないので、家族一緒に仲良く暮らしたいなら、時には妥協も必要。

田舎に住まいを構えなくても、農村部に通える距離の地方都市への移住に留めたり、都会と田舎の二拠点居住を検討したりと、家族みんなが納得いく着地点を探ることも大事かと。

夫婦って、同じ方を向いてるようで、意外と違うこと考えてたりするもんですよね。

我が家も「地方移住したいね」と検討し始めたとき、

●私→「地方移住=札幌とか福岡とかの地方都市移住」

●夫→「地方移住=野菜をおすそ分けしてもらえるような農村移住」

とお互い想像してたものがまったく違った…ていうことがありました。

言葉のみで会話すると誤解が生じがちなので、なるべく一緒に写真見ながらなど、ヴィジュアル挟んで会話するのがオススメです。

【失敗パターン4】移住後の生活が想定と違って後悔するパターン

テレビや雑誌など、メディアで流れる情報は、基本的に良いところばかり切り取っています。

都合のいい情報ばかり信じて移住してみたところ、想像とまったく違う過酷な生活が待っていた…なんてこともあるようです。

例えば、

「ウィンタースポーツ好きだし!」という安易な気持ちで雪国に移住したものの、雪かきは重労働、暖房費がかさんで生活費もかかり辛いなど、その土地ならではの厳しさを理解しないまま移住してしまうことが、こんなはずではなかった!という失敗につながるようです。

雪深い地域に移住すると、毎日の雪かきや屋根の雪下ろしなど危険を伴う重労働があり、車の運転の難易度も上がります。
暖房費も月数万の単位でかかってきます。

ちなみに私は北海道出身で、個人的には、「雪国生活は無理!」派です。
ウィンタースポーツも苦手だし…。

ただ、梅雨はないし夏は涼しいし、家も断熱性能高いので室内は暖かいし、美味しいものは多いしで、魅力ある土地だったことも事実。

実際、「雪があっても平気!北海道大好き!」な人もかなり多いので、本当に人それぞれだと思います。

また、逆に「寒いのは苦手だから…」という理由で南の方へ移住して、「思ったより寒かった」という人もいるようです。

九州にも雪は降るのです…。

また、気候だけでなく、その土地自体の利便性も生活に大きく関わってきます。

●電車もバスも通ってる地方なので油断していたが、運賃は東京と比べ物にならないくらい高いし、そもそも1時間に1~2本程度しか走ってないので、気軽にでかけることができなくなってしまった

●今はネットで何でも買えるし、田舎でも大丈夫!と思っていたが、子どもの教育環境は盲点だった。
習い事をさせる場所がなく、最寄のスイミングスクールまで車で30分。
送迎にかなり時間を取られ、却って忙しくなってしまった。

など、地方に移住した場合、ある程度は想像していたものの、やはり「住んでみてわかった」不便さというものがあるようです。

やはり、メディアや、旅行でのイメージだけで移住してしまうのは危険です。
できれば、1年を通して移住地に訪れて、本当に暮らしていけるかチェックするのがベター。

それが無理でも、その土地の先輩移住者など、「ホントのトコロ」を話してくれる人を見つけるなど、情報収集を。

「お試し移住」ができる自治体もあるので、実際に生活してみて判断するとより安心です。

【失敗パターン5】生活費は安くなるだろうと安易に考えて失敗

田舎に行けば、空き家をタダ同然で貸してもらえる、野菜などをお裾分けしてもらい、食費もかからない…
田舎での生活にはそういった側面もありますが、いい面ばかり見て安易に移住してしまい、生活が成り立たなくなる…という失敗もあるようです。

まず、

●空き家を安く貸してもらえたが、隙間風が吹いて寒いし、虫はもちろん、ネズミが出て食物をかじられるなどの被害はあるし、直しても直してもあちこち壊れるしで挫折

●憧れの古民家を安く購入したが、改修費が何千万とかかり、後悔

等、空き家や古民家を甘く見て後悔するパターンは多いようです。

あらかじめ、空き家や古民家は手間もお金もかかるものと理解し、その手間を含めて楽しめるなら問題ありません。

ただ、「安いから」という理由だけで空き家や古民家住まいを選択すると、後悔することになります。

また、住居に限らず、「田舎は生活費が安そう」という思い込みだけで移住するのも危険です。

●近所の農家から野菜を分けてもらったりは確かにある。
だけど、価格競争にさらされてない分、加工品などは安くはない。

●公共料金や交通費が思った以上に高かった。ガスはプロパンガスだし、車がないと生活できないが、車代に車検にガソリン代とバカにならない。

など、実は何かとお金がかかるのが田舎暮らし。

住宅費が際立って高い東京近郊から移住した場合、住宅にかかる費用は安くなるものの、その他の生活費はあまり変わらないことも。
ましてや、元々住宅費があまり高くない地域からの移住であれば、トータルで支出が増えることだってありえます。

それに加え、移住の際の転職や独立などで収入が減ってしまった場合、家計が赤字に…なんて可能性も。

そんなことにならないためにも、まずは「行ったらどうにかなるだろう」という甘い考えはやめるべき。

現在いくらで生活しているのかをまず把握した上で、移住先の公共料金、車の必要性や維持費など新生活を想定し、調べられるお金は調べておく。

お金に関しては、楽観視せずにシビアに考えておく方が、移住後の暮らしとのギャップが少なくてすみます。

【失敗パターン6】今までの家を安く手放してしまい、行くところがなくなって詰む

ひとたび移住を決めたら、できるだけ早く引っ越して、新生活を始めたい!と思いますよね。
だからといって、焦って何もかも進めるのは考えもの。

特に、住宅絡みは大きなお金が動くことも多いため、慎重に動いた方がよさそうです。

例えば、下記のような失敗談がありました。

●定年後の夫婦が都市部のマンションを売り、田舎へ移住したが、体調を崩してしまう。
通院なども大変なため、都市部に戻ろうと考えたが、田舎の家は流動性が低くなかなか売れず、手詰まりになってしまう

人生は予測もつかないことが起こるもの。
移住の際に完全に退路を断ってしまうと、何かあったときに身動きが取れなくなります。

移住する場合、現在所有している家が持ち家であれば、慌てて売らずに賃貸に出すという手段も含めて検討するとよいでしょう。
いざというとき、戻れる家があるというのは、やはり強いです。

とはいえ、移住先でもお金は必要だし、市況的に売り時のうちに売却したい!というのであれば、焦らずなるべく高い値段で売れるようにしましょう。

実は不動産価格って、仲介する不動産屋によって、査定額が大きく異なるのです。

場合によっては、何十万~何百万円も変わってくるので、1社だけに話を聞いて進めてしまうのは損する可能性があります。

車などと同じく、不動産も一括査定サイトがあるので、利用してみるのもよいでしょう。
私が過去にマンション売却するときに使った中で、オススメなのはイエイです。

イエイ公式サイト:
https://sell.yeay.jp

実績、知名度で抜けているので提携先が多く、最も高く売却できる可能性が高まります。

実際に過去に使った詳細を記事にまとめましたので、よろしければどうぞ。

【2018年10月】築20年マンションを高値で売却した私の事例。今売るべき理由

東京を中心に今は不動産も値上がり傾向にあるようで、私の友人も東京のマンションを売って、地方移住を叶えていました。
購入時より高く売れたそうですよ!

「情報収集」と「準備」がなされていれば、何が起こっても冷静に対処できる

地方移住の失敗パターンを色々調べてきて思ったのが、そのほとんどが「情報収集不足」と「準備不足」が原因ということ。

私も地方移住を決めてからというもの、あちこちから情報収集してきましたが、Webや雑誌からの情報は限界があるなと感じました。

特に移住先については、実際に現地に行くのが一番です。

もし移住候補先で注文住宅建てるつもりなら、その土地に合ったハウスメーカーを選んだほうがいいですね。

地域のことを良く知っているので相談しやすいですし、建てたあとの定期点検やアフターフォローにも来てもらいやすいです。

田舎なら土地は安いですし、建物部分にお金かけて豊かな生活を送るのもひとつですね。

注文住宅なら、地域からハウスメーカーを選んで複数業者のカタログを一度に取り寄せることができる便利なサービスがあります。

わざわざ移住先の住宅展示場とかに行くのも大変ですし、一度に複数のハウスメーカーの話も聞けないので、先に資料で吟味しておくといいですね。

詳しくは公式サイトを見てみてください。
カタログをまとめて取り寄せても無料です。

LIFULL HOME’S 注文住宅 公式サイト:
https://www.homes.co.jp/

慎重になりすぎて結局移住できない…というのでは本末転倒ですが、「最悪のパターンを想定し、そのときどう動くか」まで考えておけば、何かあったときにも冷静に対応できると思います。

失敗パターンを調べていると、「移住ってリスク高い…」という気がしてきます。

けれども一回しかない人生、「住んてみたいところに住めない」っていうのは、個人的にはやはりもったいないな〜と思っています。

そもそも、今の生活を続けることがリスク0かと言えば、そういうわけでもないですし…。

しっかり情報収集・準備したら、個人的には、あまり「地方移住!」と身構えず、「今自分が住みたいところへ引っ越す」くらいの身軽さがあってもいいんじゃないかと思っています。

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